Lumionの手持ちカメラ機能でリアルな手振れ動画を作成

歩きながら撮影した雰囲気の動画をLumionで再現

旅先や街中、見た景色を誰かに伝えたいときなど、スマートフォンで簡単に動画撮影ができるようになりました。
見たものを記録しておく、便利な備忘録としても動画は使用できます。

様々な用途で利用しているスマートフォンの動画。手振れの感じなどがミニシアターの映画風に見え、とても味わいがあります。

今回は、YouTubeにアップされている作品を参考にし、Lumionの「手持ちカメラ」機能を利用して、手振れ感のある動画を作成してみました。

架空のカメラとして、イメージしたモバイルは「iPhone 12」。
iPhone12を持って、街中の動画を撮りながら歩いているイメージ作品を作成してみました。

手持ちカメラ機能で動画制作してみよう

※今回のブログはLumion11で作成しております。

最初にLumionで撮影する動画を「iPhone 12」のカメラ参考にし、カメラレンズの調整をします。
iPhone 12でメイン使用する広角カメラは35mm判換算で26mm相当だそうです。

iPhone12の広角カメラで撮影しているように見せるため、Lumion動画撮影の「焦点距離」を「26mm」に設定します。
焦点距離は、動画がスタートする場所で設定しておきます。

　　　　

撮影した動画に「手持ちカメラ」のエフェクトを追加し、手振れの演出をします。

　　　　　　

手持ちカメラのエフェクト内にある「手振れの強さ」の数値を「0.4」に。
（参考YouTubeで「0.4」にすると、手振れ防止機能が付いた状態で、歩きながら撮影した雰囲気が再現できるとのことでした）

焦点距離は初期値の15に戻ってしまうので、「26」に設定しなおします。

　　　　　　　

次に、歩きながら気になった車を、カメラのズーム機能を使って撮影するプロセスを再現しました。

iPhone12ズームカメラの倍率は2.5なので、26×2.5と計算し65mmまで数値を上げズームします。
この方法で、実際にiPhone12でズームをしたような動画を作成します。

エフェクトのキーフレームを4個作成し、ズームの設定をします。
1つ目のキーフレームは26mmのカメラレンズ焦点距離。
そして2つ目が65mm。1つ目から2つ目のキーフレームで車にズームしている状態になります。
車にズームした状態で、少し時間をおきたいので3つ目のキーフレームも65mmにします。
そして、4つ目のキーフレームを26mmにして、元の焦点距離に戻すという方法です。

これで、車にズームしてもとに戻る動画が作成できます。

ここまでが動画作成の大きな流れです。

リアリティが増すLumion「モーションブラー」機能

歩きながら動画撮影していると、画像がぶれてしまうことがあります。
その「振れ」を再現するLumionのエフェクト「モーションブラー」を設定します。

適度な「振れ感」が出るモーションブラーの数値は「1.2」でした。
モーションブラーを設定すると、上の画像のようにオブジェクトが全体的にぶれて見えるようになります。
これで、より臨場感が増した動画を作成することが可能になります。

ハンドカメラだから起きる「色収差」を再現！

カメラのレンズを通すと起きる「色収差」。色収差とは、レンズを通したときにレンズの材料の分散が原因でゆがみやぼやけが発生し、それが像の色ずれとして現れる現象のことを指します。
この「色収差」をLumionで再現します。

色収差の設定は「0.1」にします。色収差を追加すると、さらにリアリティが増した、動画が作成できます。

iPhoneを持ちLumionで旅した世界を録画しよう

出来上がった動画をレンダリングしました。

iPhoneを持ち街中を歩きながら、撮影している雰囲気が伝わってきます。

撮影者の目線で作成されているため、実際に自分が録画している錯覚を起こしますよね。
細かな手振れ感や色の具合など、Lumionは些細な表現まで見逃さないレンダリングソフトなのです。

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※Lumion12に最適なハードウェアはこちらの「ナレッジベース」の記事をご覧ください。