平凡の1歩先にある情景をLumionで表現

雨の季節が楽しくなるモデルをLUMIONで制作してみました。今回のブログでは、マテリアルやオブジェクトをイレギュラーな方法で使用しています。Lumionは無限大の可能性を秘めているレンダリングソフトです。こういう使い方もできるのか!という発見をしていただけたら幸いです。

 Lumionで雨の情景へトリップ

雨が多い季節になりました。
Lumionで雨のモデルを作成すると「建物の窓ガラスに雨筋」が、一般的な表現だと思います。

今回は、斜めからの思考で雨の表現方法を考えてみました。
「そうだ、屋久島、行こう」ということで、Lumionで雨の屋久島を表現してみました。

日本で最も降水量が多い場所で有名な屋久島。
ヒーリングスポットや世界遺産として、訪れてみたい方も多いのではないでしょうか。
屋久島は、日本の年間降水量、約2倍以上の雨が5月から8月に集中して降るそうです。
では、Lumionで作成した雨の屋久島をお楽しみください。

屋久島をLumionで作成してみよう

まずは、Lumionで屋久島らしいロケーションを作成します。

     

Lumionで雨の情景へトリップ

サンプル集の中から、「森林」テンプレートを選びます。

      

Lumionで雨の情景へトリップ

屋久島の特徴のひとつ、苔がついている岩を探しました。

コンテンツライブラリの「岩」の中に「Rock formation(岩層; 造岩)」という名前の岩があります。
こちらを使用しました。
Rock formation(岩層; 造岩)は、とても大きいので、サイズを縮小して体裁よく並べます。

       

Lumionで雨の情景へトリップ

屋久島の神秘的なイメージが表現できる「霧」を使用しました。

エフェクトでも霧の設定はできるのですが、そちらだと全体的に霧が表現されます。
コンテンツライブラリの中にある、エフェクトの「霧」は、霧をピンポイントで表現できます。

エフェクトの霧とコンテンツライブラリの霧を、ぜひ使い分けてみてください。

      

Lumionで雨の情景へトリップ

ランドスケープで川の水を設置します。
ランドスケープでも海の波など、水の動きを表現できるのですが、今回は、特殊な方法で川の早瀬を表現してみました。

コンテンツライブラリのエフェクト、その中から噴水を選びます。
大きさを調整し、噴水を横に倒します。
そして噴水を川の流れにはめ込んでいきます。

これで、岩場の間を流れる水の動き、早瀬が表現できました。

       

Lumionで雨の情景へトリップ

亜熱帯地域の特徴として、スコールがあげられます。
晴れていたのに急に雨が降る……。
その雰囲気を表現するために、コンテンツライブラリからライトを選び、スポットライトを配置します。

より効果的な光芒を表現するために、エフェクトのボリュームライトを設定しています。

      

Lumionで雨の情景へトリップ

リアリティを追求するために、Lumion12.3で追加されたマテリアル「アニメーション付きネイチャーライブラリ」から、動くweed(雑草)を配置しました。

この、動くweed(雑草)は、プラスαの動きを見せてくれます。
視覚的にとても面白いマテリアルなので、ぜひ使用してみてください。

これで、屋久島のロケーションが完成しました。

雨と言えば雨筋、雨筋は何で表現する?

雨と言えば雨筋です。Lumion11で追加された機能、雨筋を使ってみました。
屋久島風のロケーションに、どうやって雨筋を表現しようかな……と考えた結果、これだ!と思ったものを配置してみました。

Lumionで雨の情景へトリップ

これだ!と思ったものは「ビニール傘」です。
手軽に購入できるビニール傘は、雨筋がとても良く見えますよね。
Lumionのオブジェクトですとマテリアルの変更ができないため、フリーダウンロードサイトからビニール傘をダウンロードしました。

ダウンロードしたビニール傘をLumionにインポートします。
コンテンツライブラリのインポートモデルから「新しいモデルをインポート」を選択し、保存してある任意のフォルダからインポートしてください。

      

Lumionで雨の情景へトリップ

傘をさす人を配置して、傘を持ってもらいます。
そして、雨筋を表現するために必須の設定、マテリアルの変更をします。

雨筋を表現するには、ピュアグラスのマテリアルに変更する必要があります。
ビニール傘の表面を選択し、マテリアルを「ピュアグラス」に変更します。
マテリアルライブラリの「雨筋の強さ」スライダーをMAXにして、雨筋を強調してみました。

エフェクトで雨を降らす

レンダリングの前に、エフェクトを追加します。

Lumionで雨の情景へトリップ

今回は、晴雨を表現したいため、リアルスカイの選択は「晴天」にしてあります。

そして、降水のピュアグラス欄の、雨筋・雨のサイズ・雨筋のオフセットこの3つのスライダーを中間くらいまで上げてみました。

       

Lumionで雨の情景へトリップ

レンダリング後の画像がこちら。

屋久島の神秘的な情景が表現できました。

スポットライトを使用した光芒や、噴水を利用した川の早瀬がとても良い雰囲気を出しています。

当たり前を覆すLumionの世界

神秘的な雨の屋久島。いかがでしたでしょうか。

今回のブログでは、マテリアルを通常通り使用せず、ひねった使い方をしています。
Lumionはこのように、当たり前を覆すことができる、レンダリングソフトです。
皆さまもぜひ、固定概念を超え、新しい世界を体験してみてください。

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※Lumion12に最適なハードウェアはこちらの「ナレッジベース」の記事をご覧ください。

この記事を書いた人

BRINGROWブログ部
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