マテリアルのディスプレイスメントマッピングにマッチするように3D建築デザインのエッジをモデリングすることで、建築レンダリングのリアリズムを大幅に向上させることができます。
LUMION10の主要機能の一つであるディスプレイスメントマッピングは、3Dレンダリングプロジェクトにおけるマテリアルのルックアンドフィールを大幅に向上させることができる、迅速で直感的なツールです。
たとえば、岩のマテリアルは、シャープで角ばったポイントと丸みのあるカーブがサーフェスから突き出たボリュームのある外観になります。砂が波打って立体的になり、裸足で浜辺を歩く記憶をよみがえらせます。レンガのマテリアルには、指を走らせるのに十分な深さの凹状のモルタルジョイントを備えた、ごつごつした粗いテクスチャを瞬時に反映することができます。
ディスプレイスメントマッピングは、プロジェクトのサーフェスやその他のマテリアルに現実感を作り出しますがが、マテリアルに実際の3D深度を与えるわけではありません。代わりに、ディスプレイスメントマッピングスライダはディスプレイスメントをシミュレートするだけで、岩壁のコーナー(以下に示す)を拡大ズームすると、大きな岩がコーナーから外側に伸びていないことがわかります。コーナーは鋭く角ばっています。
3Dモデル化されたコーナーを持たないディスプレイスメントマップ(左)と3Dモデル化されたコーナーを持つディスプレイスメントマップ(右)の比較。
このブログ記事では、レンダリングのリアルさを即座に向上させるためのシンプルで効果的な方法を紹介します。3Dモデリングソフトウェアでモデリングしたコーナーや角度にディスプレイスメントマップマテリアルを一致させることにより、建築デザインのサーフェスの隅々まで、ディスプレイスメントの触感を簡単に向上させることができます。
3Dモデルとディスプレイスメントマテリアルをマッチさせることでリアリズムを向上させる方法
ディスプレイスメントマッピングが適用されたマテリアルのリアルさを即座に向上させるには、モデリングソフトウェアで3Dモデルをわずかに修正して、ディスプレイスメントマップのテクスチャのライン、カーブ、その他のシェイプを反映させるだけです。
たとえば、岩のマテリアルを壁に適用し、そのディスプレイスメントマッピングを微調整するとします。壁の角は尖っていて、岩の形は平らです。これを修正するには、モデリングソフトウェアで岩の形状と外観をモデリングし、壁に配置します。変更したモデルでLUMIONプロジェクトを更新すると、岩のパターンがモデリング作業とマッチするかどうかを確認できます。
このプロセスを本当に簡単にしたい場合は、LiveSyncをオンにして、LUMIONとモデリングソフトウェアの間のリアルタイム接続を行います。LiveSyncをオンにすると、岩のモデルがLUMIONのディスプレイスメントマップとどのように調和されているかをいつでも確認でき、目的の結果が得られるまでモデルを調整できます。
このプロセスと最終結果は次の動画でご覧いただけます。
砂マテリアルとディスプレイスメントマッピングを使用した別の例を見てみましょう。砂の上に垂直な壁を置くと、砂が平らな直線状に急に止まるのがわかります。
この時点で、解決策を推測できます。砂と壁を調和させるには、砂の形状と外観を模倣したいくつかの小さな塚をモデリングする必要があります。
このプロセスは次のSketchUpとの連携した動画で確認できます。このコンセプトはどのモデリングソフトウェアにも適用できます。
ディスプレイスメントマップのためモデルに修正を加えることで、次のような結果を得ることができました。
最後に、2つのマテリアルを分ける線を非表示にするだけで、ディスプレイスメントマテリアルを3D芝生や他のマテリアルと簡単に調和させることができます。たとえば、下のイメージでは、3D芝生で囲まれた歩道をご確認いただけます。
歩道と芝生の間の線を隠すために石を追加すると、非常に現実的な方法でマテリアルを簡単に調和させられます。
***補足として、LUMIONの「エッジ」スライダを利用して、モデルの角の鋭い部分を丸めることもできます。
プロジェクトのマテリアルのリアリズムを劇的に向上させる最も簡単な方法
マテリアルに関係なく、モデリングソフトウェアで少しモデリングを追加すると、ディスプレイスメントマッピングで追加されるリアルで臨場感のある外観を大幅に向上させることができます。
ディスプレイスメントマッピング機能がレンダリングプロジェクトに与える影響を確認したい場合は、ぜひLUMION10の14日間のトライアルをお試しください。
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