Lumionでレンダリングに命を吹き込む6つの方法

晴れた朝の片付いていないベッド、大都市の活気ある歩道など、建築家が実際の生活の中に自分のデザインを配置する際、Lumionがどのように役立っているのかをご覧ください。

「Lazy sunny morning」Gui Felix( project by Marcio Kogan of MK27 )によるレンダリング。

 

すべてのシーンには命が宿っています。

多くの人が絶え間なく流れている、賑やかな公共の建物のエネルギー。
大雨が窓を叩く中、室内で暖かく居心地の良い夜を過ごす感覚。
泥の道についた足跡の先にある長靴や、木の葉が風になびく様子などです。

 

 

Lumionは植物、テクスチャー、照明や人などの生活の中のコンテキストをデザインに配置し、一瞬の隙や混沌、予測不可能な瞬間など実際のシチュエーションを見える形で取り入れることができます。
これらが生み出す空間は鮮やかで、躍動感があり、感情に満ちています

このブログでは、3Dレンダリングが「生き生きとしている」とはどういうことかを見事に表現しているLumionレンダリングの例をいくつか紹介します。また、Lumion ユーザーによるいくつかのレンダリングを見て、レンダリングに生命を与える具体的なディテールを詳しく見ていきます。

 


 

レンダリングで日常をキャプチャする

活気に満ちた人と言われると、生き生きとしていて、自発的で、エネルギッシュな性格で一緒にいると楽しくなるような人がイメージできます。

空間も同じように活気にあふれています。
それは環境の構築、デザインの特徴と得られる経験の説明、実際の人々の生活が対峙し重なった瞬間に捉えることができます。

皆さんもデザインした空間を共有するとき、そのデザインの中の生活を輝かせたいと思いませんか?

住み込まれた空間の感覚、目に見えない生活の気配は、退屈なイメージを払拭し、美しいデザインの説得力のあるレンダリングに変えることができます。

「Coffee shop in Chiang Mai 」ArchitissによりLumion11でレンダリング(Weerawuitによるデザインと3Dモデル)

 

レンダリングで活気を表現する方法は1つだけではありません、可能性は事実上無限にあります。
例えば、単に「生き生きとした雰囲気の特徴」を示したいと想像してみてください。


ファインディテールネイチャーオブジェクト(美しくテクスチャリングされた木、植物、低木など)、アニメーションのついた人物、空を飛ぶ数羽の鳥を配置することで、その生きた世界と、あなたのデザインがどのように関わり影響を示すことができます。

ここで、クライアントが見たいと思うような「暮らし方」をレンダリングで表現したいと想像してみましょう。
そこに住む人についての知識があれば、車道の高価な車、美しい造園、海を見下ろす豪華なプール、壁に飾られたアートやデザイン性の高い家具など、その人の個性やライフスタイルを表現することができます。

 

 

日常の活気は様々な力で形作られています。
暗い中で嵐が地平線上で雷を鳴らしているときや、キッチンが夕焼けの赤みを帯びた光を浴び、小さな埃が浮かんでいるときに感じることができる感覚です。
天候の影響力から風のエネルギーまで、すべての状況と雰囲気の中で力を感じることができます。

 

「Winter cabin,」Vårda lArkitekter ASによる設計、BartoszOrlińskiによりLumion11でレンダリング

 

静止画、アニメーション360°パノラマなど、レンダリングに生命を取り込む方法は無限にあります。
また、Lumion 11には直感的に扱うことができるツールや機能、エフェクトがたくさん用意されているので、あなた独自の活気の定義や、それがあなたのデザインにとって何を意味するのかを、素早く簡単に表現することができます。

 


レンダリングに命を吹き込む方法

Lumionは、プロセスと結果の両方でレンダリングに命を吹き込みます。
あなたのデザインの詳細でリアルなビジョンを、未来の(あるいは想像した)場所で表現するためのガイドとなります。Lumionはワークフローの中で、生命を与えるプロセスを自然なことのようにに感じさせてくれます。

このセクションでは、Lumionでレンダリングに命を吹き込む6つの方法を紹介します。以下のヒントをあなたの3Dレンダリングプロジェクトにぜひ取り入れてみてください。

 

植物

デザインに命を吹き込む最も効果的な方法をお探しですか?それではまず、植物から始めてみましょう。
Lumionには、高品質のネイチャーオブジェクトやファインディテールネイチャーオブジェクトが収録された、膨大で多様性に富んだコレクションが用意されています。このカテゴリには、針葉樹やヤシ、草や花など多くの種類が含まれています

 

「 Houses in the hills 」Beehive&KingCrabによる提供モデル

 

特定の樹木や植物の配置を考えている場合は、検索ツールを使用して、Mediterranean Pine(松)やKingsville Boxwood(ツゲ)など樹木や植物の一般的な英名を入力します。これは、実際の場所を反映した植生が必要な場合に特に役立ちます。

集団配置、複数配置、ペイント配置などのツールを使用すると、様々な植物が生える風景を信じられないほどリアルに表現することができます。

 

 

樹皮の質感や、葉脈が見えるくらいカメラの近づけるときは、ファインディテールネイチャーを使うようにしてください。

 

「Red house 」AnderAlencarによるレンダリング

 

マテリアルとテクスチャー

テクスチャーは、3Dレンダリングをデジタルな表現を、見る人の心に響く具体的な印象に変える力を持っています。

ディスプレイスマッピングと1,250種類以上のカスタマイズ可能なLumionライブラリを使って、建築マテリアルを美しく表現しながら、漆喰の壁のザラザラ感、タイルの床に響くかかとの音、草の葉が素足をくすぐるような感覚を見る人に鮮明に想像させることができます。

 

「Chair on wooden floor」3D FernandesによりLumion11でレンダリング

 

Lumionには229個のディスプレイスメントマップが組み込まれており、マテリアルのサムネイル内に「D」で示されています。これらのマテリアルでは、ディスプレイスメントスライダーで凹凸を調節できます。
また、Lumionマテリアルかインポートしたマテリアルか問わず独自のディスプレイスメントマップをインポートすることができます。
テクスチャのリソースについては、”Lumion公式テクスチャコレクションリスト“をご覧ください。

 

劣化と風化

住宅と都市の高層ビル、どちらを設計する場合でも適用した素材は変化します。
海の塩分の多く含んだ台風が毎年8月に建物を叩きつけるかもしれません。
スケートボーダーが低いコンクリートの段差の鋭利なエッジを削っていくかもしれません。
銅は時間経過で古く、緑青を帯びているかもしれません。
素材は最終的には自然の要素と時間の両方によってゆっくりと浸食されていきます。

 

 

建築デザインの完璧な描写を見せたいと思うのは自然なことですが、現実の空間には傷や浸食、劣化などがたくさんあります。
幸い、Lumionはこの複雑で自然な質感を、あなたのレンダリングで簡単に表現できるようにしてくれます。

 

「House in Brazil」GuiFelixによるレンダリング

 

例えば、Lumionの風化スライダーは、ほんの少し動かすだけで、何年にもわたる腐朽や侵食、非対称性を加えることができます。エッジスライダーを使えば、物の角にできるデジタル的な要素を瞬時に和らげることができます。
新しいモデルをインポートする時に、ひびや水垢などの不完全な部分をインポートしておくこともできます。

 

ライティング

ライティングは、美しいレンダリングの最も基本的な要素の1つです。これによって、陳腐でデジタルなレンダリングと、生命力に溢れたイメージやアニメーションを区別することができます。
他のレンダリングソフトウェアでは、この要素を使いこなすことが難しいとされていますが、Lumionは違います。
シンプルさが鍵でとなります。

 

「Regency Project」Adam Ingram (Ark Visuals)によるレンダリング

 

Lumionには内外の複数の照明要素があり、光の方向、拡散、色、明るさ、暖かさなどを捉えることができます。

 

 

Lumionのライトオブジェクトを初めて使う場合は、スポットライトオムニライト、エリアライトを少しさわるだけですぐに使いこなせるようになります。
自然光を必ず下げて(編集モードの「天気」タブ、または「太陽」や「リアルスカイ」エフェクト)、映画のような照明配置で家具を強調したり、夕日やその他の低照度の状況で特定の照明条件を捉えたりと、さまざまなことができるようになります。

 

Parisian street」3D FernandesによりLumion11でレンダリング

 

プロジェクトのIESライティングプロファイルをすでに知っている場合は、シーン全体のすべてのスポットライトにIESプロファイルをインポートして、プロジェクトに必要な正確なライティングバランスを作成することもできます。

 

家具、オブジェクト、人物

Lumionコンテンツライブラリは、建築家(レンダリングの専門家だけではありません)が、あなたのデザインに命を吹き込むための直接的な方法を提供します。
Pro版のライブラリには6,200以上のモデルを取り揃えており、自然のアイテム、インテリアとエクステリアの家具、交通機関のオブジェクト、人などをカバーしているので、さまざまなアイテムをすばやく並べ替えて、実際の場所を正確に表現することができます。
あなたの頭の中のプロジェクトを写真で撮ったかのようにです。

 

「Humen High Speed Rail Station Expansion Project Master Plan」
Aedasによる建設とモデリング、Beehiveによるレンダリング

 

小さな町の近所の家でも、繁華街の角にあるレストランでも、自然光がたくさん降り注ぐ広々としたインテリアでも、配置するオブジェクトによって、あなたのデザインのストーリーやエネルギー、雰囲気が決まります。
このため、Lumionのシンプルな「移動」「回転」「スケール」機能を使って、素早く正しい位置にオブジェクトを配置することが大切です。

 

「Kitchen on a busy day」Aditya Pradanaによるレンダリング

 

エフェクト、雰囲気、感情

人が心の中で建築作品を感じる瞬間はわかるはずです。人は感情に反応します。

エッフェル塔を訪れた夜、雨上がりの空気にロマンが感じらたり、
一年で最も暑い日にソロモン・R・グッゲンハイム美術館に向かったとき、ニューヨークのコンクリートのジャングルを暑苦しいサウナのように思ったり、
フランク・ロイド・ライトのタリアセンに旅した時のウィスコンシン州南部の丘に沈む夕日は、これまでに見た中で最も美しいものであったり

重要な建物を訪れた日の天気や空気感を覚えているのは、よくあることです。

 

「Spanish Patio」Minitel CreativeによりLumion11でレンダリング

場所の雰囲気を作ることで、作者と見る人は非常に強力で意味のある形で繋がることができます。
Lumionフォトモードとムービーモードには幅広いエフェクトが用意されており、レンダリングの雰囲気を作るのに最適な直感的なツールがたくさん用意されています。

 

「Backyard design」Stephan Pavlovによるレンダリング

 

スタイルまたはリアルスカイ、スカイライト、ハイパーライト、色補正、露出などの組み合わせを使用することで、プロジェクトに美しいレンダリングの基礎を与えることができます。

 

House in the woods (evening light)」Diego Tapiaによる提供モデル

 

この基礎があれば、降水などの天候を使って、リアルな雨や吹雪を作成することができます。嵐が始まりか終わりなのかを決める降水のフェーズに注意をするようにしてください。
最後の仕上げに、遠くに「霧」を少し加えて雰囲気を高め、「雨筋」のスライダーを上げて、ガラスを雨粒が伝い、心が落ち着くリラックスした感覚を表現しましょう。

 


Lumion11でデザインに命を吹き込みましょう

フォトリアリスティックなものからよりアーティスティックなものまで、レンダリングに命を吹き込むことで、あなたのデザインを見る人とすぐに繋ぐことができます。
同僚、クライアントがデザインとその周囲の環境との関係を見直すためのわかりやすいプラットフォームを提供します。

 

Lumionは、レンダリングのプロセスから結果に至るまで、全てのプロセスをシンプルに、直接的に建築技術に関連したものにすることで、レンダリングに命を吹き込みます。
次のプロジェクトにLumionをお試しになりたい方は、14日間の無料トライアル版をぜひ今すぐダウンロードしてください。

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