概要応募作品詳細
NO.8
Coloris
プレゼンボード
コンセプト
アジールフロッタンは時代を越えて実に様々な用途で活用され、さらには日本とフランスのつながりを象徴した建築物とも言える。本作品は、そういったアジールフロッタンに宿る特性をさらに具現化するものとした。外部には提灯が持つ伸縮構造を採用しており、配置後は用途に合わせて台形のフレームを軸に利用者自身で簡単に形を変えることができる。素材は紙とガラスの混合素材を使用しており、昼は障子のように太陽光を和らげ、夜はセーヌ川のほとりで灯籠のように輝くことで幻想的な空間を生み出すものとした。内部は全面カーテンの設置が可能となっており、用途に合わせて光を自由に調節できるようにした。素材には繊維廃棄物を使用することにより、ファッション大国であるフランスの地で資源の大切さを強く訴求するものとした。この先環境問題や感染症による激動の時代を迎える中で、人々の心の中に彩りを加えるような建築物となることを願う。
メンバー
- 村上 舞 株式会社パラカロ
PCスペック |
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レンダリング時間 | 150時間 |
総評コメント
全体の構成についても、それぞれのショットについても、意図が分かりやすく基本に忠実で好感の持てる作りという印象を持ちました。全体を通じてシンプルを心がけていて見やすいと思います。28秒〜42秒のところの、カメラの右移動と左移動を交互にすることで時間経過を表現するやり方などもセンスを感じます。ただ、せっかくシンプル&ストイックを心がけている中ですので、もう一声、カメラを動かすのを我慢できていたらさらにシンプルでセンス良く感じられるものになるかもとは思いました。カメラが静止している、もしくは動いているかどうか分からないレベルで微かに動いているだけのようなショットがいくつか入り、また他のショットについてももう一声、カメラがゆっくり動いていると、よりスタイリッシュになるのではと思います。