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インパクトのある建築物であることと、モチーフである「百足」のように一つのラインでデザインされていることを踏まえると、本作の場合においては１カットで完結するというやり方は演出として成立するとは思います。ただ、インパクトのあるものをインパクトのある演出でやる時こそ、基本に忠実な部分を忘れると視聴者側がついてこられなくなりがちですので、本当は今、ラストに持ってきている全体像を頭で見せておいた方がいい気がします。また、全体像を見せる際、今回の課題を踏まえればアジールフロッタンもちゃんと見せて、新しい建築がどんな相乗効果を生むのかの提示がなければならないと思います。そして、インテリア（というか通路）部分を見せる際のカメラワークですが、あまりに人間の動きを超えた動き、特に物体を通過するようなことをすると単なるCGデモに見えてきてしまいますので、物理的にカメラがある訳ではなくても、物体としてのカメラを使っているような意識は残しておいた方がリアルに見えると思います。