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NO.34

LEGOPIECES

コンセプト

アジール・フロッタンで実現された自由が生の自由であるならば、生の自由がある程度保証された現代で求められる自由とは何だろうか。現代の自由に即したモバイルアーキテクチャを考えるうえで、「つながり・交流の自由」が必要だという結論に至った。「生」つまり個人で実現できる過去の自由と、「つながり」という個人では実現し得ない自由の2つを、アジール・フロッタンに使用されている無彩色と相反する原色を多く用いることで対称性を表現した。現代ではSNSの普及などにより、ネット上でのつながりが増え、現実の人同士でのつながりが日ごとに薄れてきているように感じる。建築のつながりと人のつながりは密接に関係すると考え、用途に合わせて形態を変えられるLEGOPIECESを考案した。建築のつながりが自由なLEGOPIECESなら現代でつながりの自由を実現するためのモバイルアーキテクチャになるだろう。

メンバー

  • 首浦胡桃 明石工業高等専門学校
PCスペック
  • CPU:Intel Core i7-10750H
  • GPU:NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti
  • メモリ:32GB
レンダリング時間 2時間

総評コメント

「お金も時間もない中でどうやって作品を面白くするか」という命題に常に向き合っている日本映画界を生きる私としては、個人的にはとても好きな作品です。LUMIONコンペにも関わらずLUMIONをほとんど使わずレゴのコマ撮りアニメーションで作ってしまおうとするその姿勢とチャレンジ精神も素敵です。しかも基本に忠実な構成を取っているので、建築としての実現性はともかくとしてちゃんと分かりやすく伝わりやすいプレゼンテーションになっていると思います。こういう工夫を学んだ学生さんが、LUMIONがサクサク動くマシンスペックのPCとそれらを扱える技術を学んだ時にどんな作品を作るのか、とても楽しみです。作品に雰囲気作りとして、ゲーム電子音っぽいこの音楽のチョイスもとても良かったと思います。