概要応募作品詳細

NO.3

Un pont entre

プレゼンボード

コンセプト

オーステルリッツ駅前の広場とセーヌ川河岸の高低差を活用し、アジール・フロッタンにつながる大階段の屋根で覆われた建物を計画する。一般的な既成の規格材を用い、多様な用途、規模、形状に対応できる構造体を土台とした。フレームを自由に組み合わせ、時には人が憩うパーゴラに、時にはランドマークとしてのアート作品に、様々な場所、求められる用途、与えられた環境に応じて、建物が変容していく。ル・コルビジェがアジール・フロッタンを建築した時代と同じく、コロナ過の時代において、既にあるものを活用し、既成概念にとらわれない新しい発想による組立てや思考が求められている。構造体の上部や内部には、店舗や宿泊ユニット等を配置し、多様な用途を組み合わせることが可能である。時には難民のシェルターとして、時には医療用の病棟として、時にはセーヌ川を望むカフェとして。この建物は、未来への懸け橋として新たな場と可能性を提供する。

チーム「台風少年」

  • 田中俊朗 台風少年
PCスペック
  • CPU:AMD Ryzen7 3700X
  • GPU:GeforceRTX2070SUPER
  • メモリ:32G
レンダリング時間 12時間

総評コメント

展示会のカードから1カットで歩いていきアジールフロッタンが見えるまでのオープニング、試みとしてとても良いですし、足音も含めた適切な効果音と相まってこの空間で繰り広げられる暮らしを一人称で感じられると思います。少しだけ惜しいかなと思いましたのは、一番最初のカットは割り切ってもっとかなりカードに寄ったカメラ画角にしてしっかりと文字(写真展の案内)を読んでもらえるようにして、そこからカメラを振ると情景が見えて…というように、カットしない中でもその瞬間ごとの役割がはっきり伝わるよう、思い切ってサイズを変えていくように意識されると更に効果的かなということでした。その次にどんなカットを持ってくるかの構成は難しいところかと思いますが、本当は、オープニングカットの次に今0:51辺りから入っているような全体像のわかるショットを入れた上で、その建築物がどういう手順で組み立てられるのかの図解という順番の方がもしかしたら観客に対して親切かもしれません。また、0:51〜のショットと1:31〜のショットは似ていて役割分担が見えづらく勿体無いので、本当は0:51〜の方はアジールフロッタンを手前に入れた広い画で位置関係も含めて伝えて、1:31〜の方は逆にもう一声寄ったアングルで人々の様子を見せるというようにしっかり画角の違いをつけて役割分担を明確にすると良いかもしれません。