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NO.29

MARSHELTER

コンセプト

アジールフロッタンの思想を受け継いだ、現代のパリにおける問題を解決するためのシェルターを設計する。 近年セーヌ川の氾濫による水害が多く発生している。 そこで水害時に宿泊や貯蓄機能を備えたシェルターへ変形する建築を設計する。 大きく2つの建築で構成される。 日常時マルシェの中心として街の人々の交流の場となるカフェは、災害時はコアとなり避難民の衛生面でのサポートを行う。 日常時マルシェの屋台として利用されるユニットは、災害時に変形し避難民の宿舎、食料や物資の貯蓄庫になる。また、船で牽引し、浸水による被害を受けた住民への一時的なシェルターの提供、街への物資供給することも可能である。 これらが水に浮き組み合わさることで水上シェルターとなり、水害時も安定した避難・物資供給拠点として活用される。 街のマルシェという日常と水害という非日常の両極を支える、新しいモバイルアーキテクチャーを提案する。

チーム「Awase MISO」

  • 岡本拓真 東京電機大学大学院
  • 笹原星矢 東京電機大学大学院
  • 岩本大樹 東京電機大学大学院
  • 増田武 東京電機大学
PCスペック cloudalizeを利用
レンダリング時間 8時間

総評コメント

前半を「晴」後半を「雨」に分けて構成したその意図自体はとても面白く、またこの建築のデザイン意図を踏まえればとても適切で効果的だと思います。ただ、この建築アイデアを訴求するムービーとしては、まずは0:58〜のような、ひとつのユニットにフォーカスを当てて「こういうものですよ」というのを提示した上で「マルシェほかこういう使い方ができますよ」→「センターにはこういう建築物を置きますよ」→「雨天時にはこうなりますよ」というような順番にすると、見る側としても何に軸を置いてみればよいかが分かりやすかったかと思います。また、0:16〜のショットなど、所々でカメラの移動が速すぎて何を見ればよいのか分からずフラストレーションを感じることがありました。