第3回ルミオンコンペティション作品投票

作品詳細

作品

TSUMUGI

古田博一、小坂美和、藤田昌実、相樂拓哉
西武建設株式会社

対象建築:マンション

モンゴルの未来を紡ぐ建築。

国立公園を正面に構える敷地に、上層部に共同住宅、下層部に教育や就労を支援するラーニングプレイスを展開させたコンプレックスを提案する。
ファサードはモンゴルの紋様であるウルジーヘーをモチーフに、線を折り曲げたようなスラブ断面を見せるデザインとした。

下層部は構造体である木格子がライブラリーとしても学びの場を支える。

上層部の住戸は吊構造とすることで、開放的な空間を生み、ゲルの内部を彷彿とさせる木の斜め格子が住戸に柔らかな影を落とす。

建築の上部と下部を切り離し生まれた無柱空間は、植物を植えることで景観だけでなく、汚染物質の吸収にも寄与する。
中央のコアは地中熱を吸い上げ循環させることで、空調とそれに伴う環境負荷低減の役割を担う。

こうして本施設は、街のランドマークとなりながらモンゴルの未来へ向けてヒト・モノ・コトを紡いでいく。

  • マンション
  • マンション

機種:hp z440
CPU:Intel(R)Xeon(R)CPU E5-1650 v4 @ 3.60GHz
メモリ:16384MB RAM
GPU:NVIDIA Quadro P4000
ソフト:ARCHI CAD21
制作時間:一か月
データサイズ:1GB
制作時間:二週間
使用エフェクト:スカイライト・ドロップシャドウ等
動画レンダリング時間:12時間
静止画レンダリング時間:5分

講評

とても見やすくまとまっていますし、コンセプトを伝えるのに必要な記号がしっかり入っていて、模範的なプレゼンテーションムービーだと思いました。その上で、悪目立ちしない程度の映像的ギミックも入れられていて、楽しめる部分もあります。まず、オープニングが、雰囲気の良い環境が伝わる花壇を前景にした、マンションの全体像と、余白にタイトル。模範的な入り方だと思います。0:07〜の、記号でデザインコンセプトを伝えつつ、CGの完成イメージを見せているカット、非常に良いと思います。もし改善出来るかも知れない点を挙げるとすれば、要素が多くて初見だと、どこから見ればよいのか戸惑う可能性もある気がするので、1)CG完成イメージ 2)モンゴル模様フェードイン 3)躯体デザイン機能マークフェードイン のように、視線の誘導をした上で見せてあげると見やすいかも知れません。0:19〜の全体像に各部機能のテロップというカットも非常に分かりやすくいいと思います。ただ、情報量を考えると、あと1秒か2秒、長く見たい気がします。0:24〜の各セクション紹介も分かりやすく、常にどのパートについての紹介なのかがテロップで出ているのも良いと思います。ただ、テロップが左下の完全な隅っこに配置されていて、且つ頻繁に表示の変化があるため、視線の移動が大きくなってしまいます。大セクションの冒頭(0:24、0:48、1:00)で一度、「LEARNING PLACE」などのテロップを画面中央で数秒見せてから、左下のもう少し中央よせ位のところに表示を移すような、テロップを見る視線の誘導がここでもあると良い気がします。音楽の使い方についても、始まりと終わりがきっちり合わされていて作品のまとまりを感じさせ、とても好印象です。ただ、実は、見終わって、しっかりまとまっているのに何故かあまり印象に残らない作品でした。これだけちゃんと作ってあるのに何故だろう、と考えてみたのですが、恐らく、あまり人間を感じなかったからではないかと思います。人間を白いシルエットで表現されていること自体は、受け手に建築デザインに意識を集中してもらうという意味で全然いいと思いますし、むしろ、あまり人物造形がスタイリッシュでないLUMIONの使い方として上手いと思います。ただ、ここで暮らす人々がどういう生活を送るのかという意味での人間味を感じさせないと、情報以上のものが伝わらないという意味では、テーブル上の小物、家具などにもっと演出が必要なのかも知れません。これはあくまで「更に上のレベルのムービー」を目指すということであって、現段階として、全体にとてもしっかりコンセプトの伝わる良い作品だと思います。