第3回ルミオンコンペティション作品投票

作品詳細

作品

KHANGAI

李駿、黄欣涛、章峰
大和ハウス工業株式会社、株式会社ハルシステム設計、杭州金融投資

対象建築:マンション

真っ青な空に流れる白い雲、颯爽と駆け抜けるサラブレッド、どこまでも広がる大草原に風が吹く。

私たちにとってモンゴルは動感にあふれた街だ。
その要素をふんだんに取り入れたのが今回の建築デザインです。

外観全体の不規則な曲面は風に吹かれる草原の草の波、入り組んで不揃いな配置は遠くに起伏する山脈の様子を表しています。
内装の木質フローリングと白い壁は雄大な大地と白い雲をイメージしました。
360度見渡せるバルコニーからは周辺の美しい景色をすべて堪能でき、建物と自然をより一体化させます。

動画は3つのパートに分かれ、まずこの建築を命あるものとして定義したいと思います。

1.羽ばたく
夜が明け朝日が昇るととに自ら殻を破り捨て、大草原に抱かれ新たに生まれ変わる。

2.輝く
誰よりも凛々しく、そして力強くモンゴルの大地で光り輝く。

3.夢見る
静かな眠りにつき、次の覚醒を待つ。

  • マンション
  • マンション

機種:Desktop
CPU:intel  i7
メモリ:16GB
GPU:GTX 1080 8G
ソフト:Sketchup 、3dsmax
制作時間:15日
データサイズ:1GB
制作時間:15日
使用エフェクト:Sun, shadow,reflection,hyperlight ,Global illumination
動画レンダリング時間:5日
静止画レンダリング時間:15分

講評

拝見した時の第一印象として、まず「意欲的にいろいろな挑戦をしようとされている」という心意気を感じました。ただ、初見でその挑戦が目指す意図を読み取れたかというと、正直それは難しかったと言わざるを得ません…。解説文を拝読してから改めて映像を観ると、ああ、そういうことを目指していたのか、というのは分かるのですが、意図を映像に落とし込む際のロジックを、もう一度検討されてみる必要があるかも知れません。(ただ、本コンペにおいていろいろな表現に挑戦する意欲、そして映像としての構成を熟考するというのは何よりも重要で、そのご姿勢が素晴らしいということに変わりはありません!)さて、まず冒頭「殻を破って羽ばたく」のコンセプトですが、殻を破ったことを画として伝えるには、殻のある状態と、殻を抜け出した状態の両者、その変化が観られないと、受け手はコンセプトを理解出来ないと思います。現状のムービーは「殻のある状態」を見せておりませんので、どちらかというと「マンションで爆発があって破片が四散している!?」と見えてしまう受け手がほとんどかと思います…。建築物のプレゼンとしては大きなマイナスになってしまいますね。対して、0:33からの「凛々しく輝く」は、かなり効果的に表現出来ていると感じます。少し惜しいのは、もっとひとつひとつのショットに自信を持ってあと1〜2秒ずつ長めに見せていったら、より「凛々しく堂々と」という印象が高められたのではと思います。特に、似たような役割のショットが続きますので、どれが良いか迷った時に「少しずつ全部入れる」ではなく「思い切ってひとつだけ選んであとは捨てる」大胆さを持てると、ムービーのレベルが大きく上がるはずです。0:57〜の湾曲したガラス面へのトラックインのショットなどは非常にかっこいいショットなので、この2倍位の秒数で見せたいところです。そして最後のセクション「静かに夢見る」ですが、ベタなことを言ってしまうと光景としてまだまだ夕方の光で、眠りにつこうとしている印象を受けません…。その意味も含め、周囲の建物や空の色をもっともっと落として、このマンションだけが引き立つような色調整をされたら良いのではというのは思いました。表現と構成に工夫することへの意欲を強く感じる作品でしたので、いろいろブラッシュアップして更にレベルの高い作品にされていかれることを期待しております。