第3回ルミオンコンペティション作品投票

作品詳細

作品

LIVESTOCK TOWER

宇田川剛、齊藤有生、大塚健太郎、石塚慈生
芝浦工業大学大学院

対象建築:マンション

モンゴルはいま発展途上にあり、大気汚染や、遊牧をせず定住することを選ぶ人が増え、住居が不足する自体が起きている。
私たちは、これまでのモンゴルの住文化を「家畜を介した自然との共存」によると考え、遊牧という生活スタイルに依らず、環境にも優しいこれからのモンゴルのための高級住宅を提案する。

モンゴルにおいて家畜とは自然の恵みそのものと言っても過言ではなく、過去のモンゴルの生活は、家畜によって成立していた。
現在のモンゴルにおいて、定住を望む人の数は増える一方である。
そして、その生活には家畜は必要なく、他の先進国と同様の都市的で便利な生活がある。

しかし、それは本当に「豊か」なのだろうか。モンゴルに住まうことの豊かさとは、家畜とこれまでとは違う形で共生することによって生まれるのではないだろうか。
LIVESTOCK TOWERは家畜との新たな共生と、これからのモンゴルのための住まいの提案である。

  • マンション
  • マンション

機種:マウスコンピューター
CPU:3.7GHz Intel Corei7
メモリ:32GB
GPU:Geforce-GTX 1080
ソフト:Bentley Architecture
制作時間:2ヵ月程度
データサイズ:105MB
制作時間:1ヵ月程度
使用エフェクト:二点透視、霧
動画レンダリング時間:36時間
静止画レンダリング時間:10分

講評

私は建築については門外漢ですので、この建築のコンセプトに実現性があるのか、実際に優れているのかは分かりませんが、少なくともコンセプトとしては分かりやすく、野心的で魅力的だと感じました。私達が通常目にする建築物と明確に違う点というのがもちろん「家畜との共生」というものだと思いますが、本ムービーを観終わった時にそのポイントが必ずしも強く印象に残らないことが非常に勿体無いと感じます。ムービーの構成として、導入部分に50秒を費やし、残りの40秒で完成形のCGを見せていますが、その40秒のうち、家畜をメインにフィーチャーしているのは0:25〜0:27の、屋上で嘶く羊(?)のショット2秒だけで、これでは「家畜との共生」というコンセプトが印象に残らないのではと思います。導入部ももっとコンパクトに(30秒位に)した上で、次の55秒位を、建物の構造と同じように「家畜用空間のショット」「人間の居住空間のショット」を交互に見せることに使い、ラスト5秒に、最も「共生」のイメージを象徴するようなショットを持ってくる、というような組み立てが必要だと思います。導入部をコンパクトに、と書きましたが、一方で、せっかくの分かりやすいコンセプト図解が、テロップの表示時間が短すぎて頭で理解する前に流れていってしまっています。導入部分の家畜〜トラフィックのショットはイメージとしては有効だと思うのですが、優先順位から言うとここを削除して、図解にしっかり時間を取る必要があるかも知れません。最後に音楽の使い方ですが、セクション毎に音楽を変えて変化を分かりやすくしているのはとても良いと思うのですが、1分30秒の中で曲調のかなり違う音楽を3曲、しかもただフェイドインアウトで間を取らずに繋げてしまうと、作品を通じての統一性が損なわれ、バラバラの断片を見せられたような印象が残ってしまいます。曲数を減らすか、音色などを揃えた上で繋ぎ方を工夫して、なるべく、ひとつの曲の展開のように聞こえるようにすると良いと思います。