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NO.7

Lotus Flottant -浮かぶ蓮-

プレゼンボード

コンセプト

セーヌ川は古来より人々と密接に関わってきた。本提案は、現代も人々がセーヌ川に近づきアクティビティが行っていることに着目し、川と人々の関係をより密接にする「浮かぶ蓮」を構築することを考えた。この蓮は水面に浮かぶことで川の水位の増減にも対応し、アジールフロッタンと常に同じレベルを維持する。蓮が複雑に配置されながらも、自然の中に見られるような形態をつくり出し都市に豊さを与る。蓮は可動、拡張することで人々を導く道となったり、賑わいのある広場となる。また、個々の蓮が川の氾濫時に人々を救出する装置となったり、疫病の蔓延時に人々が一定の距離を保ちながら娯楽を行える場所となるなど都市の危機的状況にも対応する。アジールフロッタンの浸水時には浮上を補助、維持する装置となることも考えている。「浮かぶ避難船」であったアジールフロッタンの様に人々に身近な存在である「浮かぶ蓮」となることを期待している。

チーム「大旗連合建築設計株式会社」

  • 藤井理央 大旗連合建築設計
  • 北山 裕貴 大旗連合建築設計
  • 和泉 有祐 大旗連合建築設計
PCスペック
  • CPU:Intel(R)Xeon(R)E-2274G CPU @4.00GHz 4.01GHz
  • GPU:NVIDIA Quadro P2200
  • メモリ:32GB
レンダリング時間 4.5時間

総評コメント

蓮の葉で始まるオープニング、デザインコンセプトを冒頭で端的に伝えるという意味でベストチョイスだと思いました。ただ非常に惜しいのが右下に入っているタイトルテロップです。どういった意図でこのフォントと効果を選ばれたのか分かりませんが、見づらく読みづらいためそちらに視線と注意が向いてしまい、せっかくの効果的なオープニングの効果を大きく損ねています。テロップの内容も、浮かぶ蓮の映像にただそれを文章化した文字を載せているだけで、ここにタイトルを載せる意味がありません。また、その次のカットで急に画面サイズが小さくなりますが、これも意図がちょっと不明でムービーの内容から大きく注意を逸らされてしまいます。それ以降については、ビジュアル的にとても映像映えする建築物ですので、もっと何倍もカメラワークをゆっくりにしてじっくり見せたいところです。ほとんどが同じようなショットなので、ショット数を今の四分の一以下に減らせばひとつひとつの秒数を長く確保することができると思います。52秒〜58秒の真俯瞰のショットなどはとても綺麗ですし、今6秒のものを12秒か20秒くらいにしてもいいくらいだと思います。