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NO.6

モバイルアーキテクチャー ~解放する泡沫(うたかた)・・・Heartwarming landscape~

プレゼンボード

コンセプト

現代の難民は個人主義の扇動による心の分断を抱える我々全ての人々ではないだろうか。それらを包み込み、互いの違いを受け入れる「心が晴れる(浄化)」ような船(場所)を作りたいと思いました。モバイル的というものを、環境を受入れ生み出す装置(拡張性)として、アーキテクチャルなものをそこでもたらされるエモーショナルな人々の対話・行動と、とらえました。誰もが心地よい風と木漏れ陽(多様性の光)を感じることができる場所を、セーヌ川に浮かぶアジール・フロッタンから河岸の敷地までを使って、包み込むような「環境建築」、ランドスケープと建築の境界が曖昧な設計を目指しました。何かに引っ張られない「心の重力から解放」する場所をモバイルアーキテクチャーと太陽、自然の手を借りて創り出すという試みです。

メンバー

  • 下倉 聡史 髙松建設株式会社 設計本部
  • 太田 栄治 髙松建設株式会社 設計本部
  • 水野 佑哉 髙松建設株式会社 設計本部
PCスペック
  • CPU:corei9-9900k
  • GPU:GeforceRTX3070
  • メモリ:32GB
レンダリング時間 24時間

総評コメント

1分半の短い尺の中で5セクションほども展開がある、ある意味起承転結に近いものがあるドラマチックなムービーを目指した心意気はとても素敵だと感じます。音楽もセクションに合わせてしっかり選曲を変えていて効果的ですね。ただ、特に初見では、何を訴求しようとしているのかが分かりづらく視聴者にフラストレーションを与えてしまう可能性があると感じました。プレゼンボードを拝見するとかなりいろいろなコンセプトや機能を盛り込んでいらして、それらを頑張ってムービーに詰め合わせようとしたためにそうなったのかと思います。ムービーが最も得意とするのは、ひとつのテーマ/訴求点を視聴者の印象に残る形でビジュアルおよび音として展開することで、そこから先の細かい情報を伝えることにはあまり向いていません。盛りだくさんな訴求点がある場合にはまず取捨選択してテーマを絞ることが必要です。内容を理解してから見ると、意図としてはかなり頑張っていらっしゃることを感じますので、思い切った整理をされるととても良くなるのではと思います。