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NO.32

Liberté×Cellule-都市との呼応-

コンセプト

ル・コルビュジェはかつて「住宅は住むための機械である」と言説を残した。彼の思想と空間構成を現代に蘇らせ、無人走行ユニットと連動した、市民の生活と呼応する建築像を提案する。 柱と梁、スラブをメインに構成された躯体に、十字型に設けられた吹き抜けを通じて水陸空からユニットが挿入される。中央の吹き抜け空間と連携し、人々の生活に応じた機能へと変化し続ける。 個人の滞在空間が、パンデミック発生時には療養施設となり、文化発信を行う場合には市民に開かれた展示空間に姿を変え、ユニットが街にも展開される。アジール・フロッタンで目指したピロティ空間を活用した自由な市民活動の誘発に加え、新たな目的地への転回広場としてのプレゼンスを高める。 増水時はユニットが難民救済のカプセルとなる。近代建築の5原則により、外部空間との関係性構築を図り、建築とモビリティの可能性を模索してきたコルビュジェのビジョンを浸透させる。

メンバー

  • 東村丈 関西学院大学大学院総合政策研究科
PCスペック
  • CPU:IntelCorei7-10750H @2.60GHz 2.59GHz
  • GPU:NVIDIA GeForce GTX 1650 Super
  • メモリ:16GB
レンダリング時間 2時間

総評コメント

相当にいろいろ意欲的に盛り込んだ、特殊な要素の多い建築ですが、それを紹介する上ではひとつひとつの要素について順番にしっかり焦点を当てて見せていかないと、見る側としては頭の整理が出来ず最終的には何か良く分からないものを見せられた印象で終わってしまう危険があります。水陸空の移動が出来るユニットの組み合わせというのがポイントなのだと思いますので、まずはひとつのユニットを取り上げて「こんな機能があります」という情報をしっかり伝えてから「組み合わせていくとこういうふうになります」→「こういう使い方が出来ます」という順番に並べるのが効果的だったのではと思います。意欲的にいろいろなシーンを見せようという意識はとても良いですし、そのために作り込んだ夜のトークショー(?)の場面なども人々の集まりの雰囲気がしっかり出てきて素敵です。次は是非、見る側がそれをそれを一瞬の映像で理解しやすくする構図、そして並べ方を意識されると効果的な映像作品になっていくと思います。