概要応募作品詳細

NO.20

Wonderland on the Seine セーヌ川のワンダーランド

プレゼンボード

コンセプト

アジール・フロッタンの精神を引き継ぎ、セーヌ川に芸術家のための動く建築を提案する。感染症蔓延などで社会環境は変化している中、経済的な理由で創作活動を続けられないパリの芸術家たちのために、作品を展示する場所、作品をつくるアトリエとアトリエに近い住む場所をまとめてこの動く建築に設ける。この建築の建設にあたって、モジュール化した部材はトラックや船などに載せるコンテナに収納され、セーヌ川の敷地に運ばれる。モジュール化した部材で構造フレームや共有空間はつくられ、空っぽとなったコンテナは居室に変わる。 パトロンによって、芸術家たちはだれでもこの動く建築の住民になれる。いろんなまちで旅をするこの建築によって、パリで芸術家たちの作品と触れ合う人が増え、人々の深まる交流は多様性のある社会の形成に貢献する。この動く建築は、芸術家たちとまちの人々にとっては新しい発見ができる場所、セーヌ川のワンダーランドである。

メンバー

  • 陸曦 株式会社日建設計
  • 田代晶子 株式会社日建設計
PCスペック
  • CPU:Intel(R) Core(TM) i5-6600 CPU @ 3.30GHz 3.31 GHz
  • GPU:NVIDIA Quadro K620
  • メモリ:16G
レンダリング時間 15h

総評コメント

作品タイトルを冒頭でサインボードの形で見せてそこからスケッチへ、という導入の仕方はおしゃれで素敵です。ただ、これはその後の全編通して言えることなのですが、ひとつのショットの中でカメラを色々な方向に向けて動かすといかにもCGな感じを醸してしまいますので、もっともっとストイックなカメラワークを心がけていくとこのおしゃれさが生きてくると思います。細かい部分では、スケッチ風にするのをテクスチュアでなく画面全体の上にブラシストロークを乗せているので中の画像が動いてもストロークがそのままで少し見づらく、小さなことですが結構気になってしまいました(でも、スケッチ風にするという演出自体はとてもいいと思います)。前述の、カメラを色々な方向に振って1カットの中でいろいろなものを一気に見せてしまおうというやり方についてはCG感以外にも、そういったショットを幾つやってもどれも同じようにしか見えず飽きてくるというマイナス点があります。0:59〜0:11辺りまではまさにそういう印象を持ってしまいました。やはりキッチリカットを「割る」というのは大切で、例えば0:14で斜め俯瞰のアングルなどは静止かごくゆっくりのカメラ移動でしっかり見たいショットだと思いました。