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NO.11

SPACE FLAME 浮遊するオブジェ

プレゼンボード

コンセプト

構造体をスペースフレームドローンとする事で、建物自体が移動するコンセプトとした。軒先を仰角に構えることで、誰をも迎え入れるファサード。 テント布製の屋根、強化ダンボール製の壁。太陽光パネル、界壁等、空間を様々な材料で変化させることができ、躯体の建て替えが不要の為建築に伴う環境負荷を低減する。今回は建物を3棟に分け避難所、食事・テラス、宿泊と渡り廊下の各ゾーニングを表現した。セルロースナノファイバー製のフレームはボールジョイントにする事でスパンの制限がなく、大小各棟も連結可能とした。ポンツーン基礎を杭で固定する事で水面に浮かんだ状態で利用可能。熱帯地域ではブレードを利用した自然換気を行い、極寒地域においてはトラスを利用して外皮をダブルスキンとする事が可能。各パーツはコンテナ規格に合わせたモジュールとし、トラックや船による輸送も可能。工場にて各種パネルを生産し現地組み立てを最小限にできる。

チーム「balabaLabo」

  • 岡村拓哉 フリーランス
  • 磯邉ひろみ 株式会社 HK STYLE 
  • 吉田えつ子 La Mano ラ・マーニ
PCスペック
  • CPU:Intel(R)core(TM)i9-990K
  • GPU:GeForce RTX2080
  • メモリ:65536MB
レンダリング時間 72時間

総評コメント

冒頭でしっかり全体像およびアジールフロッタンとの位置関係を見せ、次にその組立手順、それからディテールを見せていくという基本に忠実な構成は、今回の課題を考えるととても良いと思います。ですが一方で、この建築の最大の特徴であるはずの「建物自体がドローンで浮遊する」というコンセプトが伝わるショットがラスト10秒のところでようやく差し込まれることで、視聴者的にはそこまでの1分20秒、どこにフォーカスを置いて見ればよいのかがあまり分からず漫然と見てしまうことになります。もしかしたら建築物が飛行するというのをサプライズとしてラストに持っていらしたのかも知れませんが、建築のプレゼンムービーであることを考えるとその工夫は失敗しているのではという印象です。また、これはいろいろとLUMIONや映像の技術的に難しいためかも知れませんが、完成形の建築物から飛行していくドローンの状態になるまでの変形がどうなっているのかが提示されていないため、腑に落ちずモヤモヤして終わってしまう感じがあります。その他、ディテールを見せるショットの連続になってから、ひとつひとつのカットが短すぎて頭に入ってこない印象があります。特に初見の視聴者には、映像が頭や心に浸透するまでに時間がかかりますので、作り手側の自分が気持ちよく感じる秒数より+1〜3秒長めに編集すると良いかも知れません。0:55〜のショットなど良い構図のショットが幾つかあると思いましたので、そういったものは特にもっと秒数をかけて見せてあげたいところです。