GATE HOUSE
小刀夏未
大成建設株式会社
対象建築：戸建て
伝統的住居ゲルは近隣世帯と共同の外部空間を有し、家畜の世話など協働活動を行うことで密接な関係性を構築、ゲル内部や周辺空間での活動が活発に行われてきました。
対して近年みられる集合住宅では、身近な生活空間内での活動は低下し近隣世帯との関係性も希薄化しています。
本提案では住戸を外的環境から乖離させる塀をゲート(門)に代替しその軒下空間を開放することで、生活活動の広がる豊かな共同外部空間を構成します。
軒下空間は緩やかな境界として機能し、そこでの生活の溢れ出しがこの建築を彩る一つの要素となります。
またモンゴルの厳しい環境に適応するため地熱を利用した地下階を設け、階段室のヴォイドにより採光と空気循環を行います。
住居は逆三角の構造壁により構成され、様々な視線の抜けや時間経過による光の変化を生み、家族の気配を感じられつつ多様な居場所を創出します。
人と、環境と、寄り添い心地よい距離感で暮らす住宅の提案です。
機種??? Fujitsu CELSIUS J5３0
CPU??? Intel Xeon 3.60GHz
メモリ????? 16.0GB
GPU? NVIDIA Quadro K2200
モデリングソフト????????? Revit
モデル制作時間????????????14日
モデルデータサイズ??????160MB
Lumion制作時間? ????????????? 4日
使用エフェクト??????????????????
二点透視、霧、移動、フェードイン／アウト、被写界深度、レンズフレア、手持ちカメラ、タイトル、色補正、太陽、レイアの可視性、ムーン、空と雲、感光度、スカイライト。
動画レンダリング時間???? 6時間
静止画レンダリング時間?? 60秒
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講評
必要な要素はそこそこ揃っているのに、大事なピースが足りていなかったり、見せる順番が適切でないためにコンセプトが伝わり切っていない気がいたします。勿体無い感じです。まず「軒下空間を開放することで、生活活動の広がる豊かな共同外部空間を構成」というコンセプトを伝えるためには、この居住空間全体が把握できる広いショットというのが、非常に重要なピースで、本来はそれが冒頭付近に入ることが必要だと思います。今は雪景色の中の、しかも部分を切り取ったショットから始まっていますが、メインのコンセプトを伝える上ではミスリーディングですし、あまり意味もない気がします。「軒下空間を共同体の共有空間に」というコンセプトが冒頭で伝わっていれば、0:17?0:44のモンタージュが遥かに効果的になると思います。ただ、このモンタージュ、各カットがあと数フレームずつ長ければもっと見やすいのに、という印象です。トランジションにフォーカスイン・アウトを使っていらっしゃいますが、あまり効果的でないので、普通にカット繋ぎにすればその数フレームが稼げますし、テンポが全然良くなると思います。（それ以降の室内のモンタージュについても同様です）整理すると格段に良くなるタイプのムービーだと思いますので、是非、トライしてみて下さい。