Spiral Ground
金箱彰 大成建設株式会社
対象建築:コンドミニアム
広大な大地で動物と共に生きる風景。
ウランバートルの市街地にいながら、モンゴルの雄大な大地の広がりを感じさせる建築を目指した。
「Spiral Ground」
大地を纏う一つの大きな家のような建築である。
中央のコア部が住居部となり、二重螺旋の共用部が巻き付く。
建築に巻き付く外部空間は、敷地前方の河川の自然を建築に引き込み、敷地から外部への連続性を意図した。
内部の共用空間と外部空間が平行した螺旋状となっており、内部、半外部、外部空間が連続する。
螺旋状に巻き付く大地を歩く動物、多様な場所で営まれる人々の暮らし、それらの織りなす風景がこの建築を彩り、ウランバートルの新たなシンボルとなる。
機種??????? ????????????? Fujitsu CELSIUS J530
CPU?????? ????????????? Intel Xeon 3.60GHz
メモリ??? ????????????? 16.0GB
GPU????? ????????????? NVIDIA Quadro K2200
モデリングソフト? ????????????? Revit
モデル制作時間???? ????????????? 10日
モデルデータサイズ???????????? 104MB
Lumion制作時間? ????????????? 10日
使用エフェクト
神光線、集団移動、移動、タイトル、太陽、雲と空、被写界深度、色の収差、シャドー、スカイライト、ハイパーライト、反射、色補正、感光度、シャープにする、断面、水、フェードイン/アウト、二点透視、イメージオーバーレイ、太陽の研究、ボリューム雲、サウンド
動画レンダリング時間????????? 23.5時間
静止画レンダリング時間????? 40秒
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講評
全体に、見やすい構図と適切な速度のカメラ移動、各カットに充分な秒数を費やした編集など、映像の作り方としてしっかり基本を押さえていると感じました。建築デザインという意味では、門外漢の私でも、相当思い切ったスペースの使い方だなということを感じます。ただ、この、ひと目見て通常の考え方と違う大胆なコンドミニアムのデザインにどういう意図があるのか、ここで設計者は住人にどんな暮らしをさせたいのかということが、今ひとつムービーから伝わってこないような気がしてしまっています。「ウランバートルの市街地にいながら、モンゴルの雄大な大地の広がりを感じさせる建築」というコンセプトを伝える上で、まず「ウランバートルの市街地」に自然が欠けていることを感じるようなショットが必要なのかも知れません。解説文中の「螺旋状に巻き付く大地を歩く動物、多様な場所で営まれる人々の暮らし、それらの織りなす風景がこの建築を彩り」は、とてもイメージの伝わる文だと思うので、これを映像として具現化するのが良いような気がいたします。つまり、1:16?のカットのような、螺旋状の緑とそこに住まう動物という、本建築の一番の特徴である部分をフィーチャーしたカットを先に見せて、その次に1:00?のような人間の居住空間の紹介(ここにはもっと、人間を感じる演出があった方が良いと思いますが)、その後に0:09?のように全体像が分かるカット、という順番の方が、コンセプトを伝える上で効果的かも知れません。また、ところどころトランジションにフォーカスイン・アウトを使用されていますが、ここは自信を持ってカットインアウトの方がスッキリしますし、流れを止めずに見られる気がします。