青柳和子
個人
対象建築:戸建て
計画地であるウランバートルは、厳しい気候の中、発展を遂げつつある地域。
モンゴルの広大な大地のなか、アジアにおける美しいライステラスに囲まれたVillageを構築することでこれからも発展していくこの土地にに新しさを感じてもらうことが出来るのではないかと考えました。
ゲルをイメージさせる住戸は、頭頂部に換気口を設け、防犯と省エネを兼ねた地下駐車場を配置することにより夏場も効率的で快適にすごすことが出来ます。
また、RC造で、中と外に階段を設けることにより、中間層ができ、吹雪の際も静寂とくつろぎを感じることができるような計画としました。
美しい星空を堪能し、また冬から夏への過酷な環境もストレスなく過ごすことのできる新しいウランバートルの景色として”Terrace?Village”を感じでいただきたいです。
機種:Windows10 CPU:Intel(R)_Core(TM)_i7-4700MQ_CPU_@_2.40GHz メモリ:24GB GPU:NVIDIA?GeForce?GTX?760M
ソフト:REVIT2017
制作時間:10日
データサイズ:41MB
制作時間:4日
使用エフェクト:特になし
動画レンダリング時間:4時間
静止画レンダリング時間:2分
講評
デザインの特徴がとてもわかり易い建築物で、その外観のユニークさは充分に見られるムービーかとは思います。一方で、ではそのデザインがどういったコンセプトを基にしているのか、どういう機能があるのかという面についてはあまり伝わってこない印象です。一番大きな原因は、それぞれのショットで何を伝えたいのかという意図が、ご自身の中で明確でないからかも知れないと感じます。LUMIONではカメラの移動が簡単に行えるため、安易にカメラをあちこち動かしてここもあそこも、という見せ方をしてしまいがちですが、そうすると、受け手としては作者がどこを見せたいのか、強調したいのかということを読み取りづらくなってしまいます。カメラの移動は必要最小限に留めてショットを「割る」ことで、観る方が「ああ、ここを見せたいんだ」と分かりやすくしていくことが出来ると思います。例えば、冒頭から0:13までの、入口から全体像まで引いていくカメラワークは導入として良いと思うのですが、0:14?0:29まで、そのまままた少しだけ寄ったり、再び引いたりとウロウロ動くカメラワークには意味がなく、限られた秒数の使い方として非常に勿体無いですし、観る方としても「全体が見せたいの?部分が見せたいの?」と困惑してしまいます。0:30?1:06の、建物内を彷徨うカメラワークも、位置関係を見せたいという意図は理解できるものの、こうやって現実世界で物理的に不可能な、壁を通り抜けるような動きを続けられてしまうと、なかなかこの世界に入り込むことは難しいのではないでしょうか。「リビングを見せるショット」「階段を見せるショット」「ベランダを見せるショット」というように、しっかりカットを割っていく方が効果的かと思います。また、初歩的なこととして、走っている車が途中で消えたりするようなCGの作り込みの不足はやはり、印象を大きく損ねると思います。音楽の選び方として、こういった音色の少なく、映像を邪魔しないタイプの曲は悪くないと思います。音楽(そして映像も)がブツ切りで終わってしまっていて作品が完結していない印象を残してしまっているので、せめてフェイドアウトしてあげるといいかと思います。