遊牧民の庭
山崎ひかり 大成建設株式会社
対象建築:戸建て
都市に定住する遊牧民のための庭。
古来より自然や季節に合わせて場所を移しながら生活してきたモンゴルの人々。今、彼らは雑多な都市に定住する。
彼らが心の片隅に抱くのは遊牧の生活への郷愁。
そこで、定住する遊牧民が再び土地と結びつき自然の中を巡る暮らしと庭を、課題「Ⅱ戸建て」を対象に提案する。
この庭は緩やかな地形の起伏・山並み、蛇行する川、広がる草原などたおやかな曲線を描き広がるモンゴルの自然風景になぞらえた回遊式庭園。
住民は遊牧生活時代からの相棒である馬とともに庭を駆け、自然を読み、安らぎひと時を過ごす場所を探す。
部屋からの眺め、草原、沢、河畔の離れ、木漏れ日のテラス、ときにトゥール川を越え、都市へ、モンゴルの広がる台地へと駆け出す。
ホグド・ハーン山の麓に放射状に建つ住宅の庭はトゥール川の畔から都市へ広がり、モンゴルの台地全体が彼らの庭となる。
機種??????? ????????????? Fujitsu CELSIUS J530
CPU?????? ????????????? Intel Xeon 3.60GHz
メモリ??? ????????????? 16.0GB
GPU????? ????????????? NVIDIA Quadro K2200
モデリングソフト? ????????????? Revit
モデル制作時間???? ????????????? 15 日
モデルデータサイズ???????????? 119 MB
Lumion制作時間? ????????????? 15日
使用エフェクト
太陽、反射、雲、ヴォリュームクラウド、サウンド、モーションブラー、被写界深度、レンズフレア、イン・アウト、光拡散、色の補正、アナログカラーラボ、神の光線
動画レンダリング時間????????? 3 時間
静止画レンダリング時間????? 300 秒
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講評
コンセプトとして雄大な自然をそのまま活かした敷地とその中の戸建て、というのは分かるのですが、ではそこで人間はどういう生活を送れるのかというイメージがほとんど伝わってこない印象です…。唯一、そのイメージの断片が伝わるのは1:02からのジャクジーのショットくらいでしょうか。放牧された馬など、自然をイメージしたショットをたっぷり見せるのはコンセプト的にも有効だと思いますが、それにしてもそちら方向のショットばかりで、人間の生活を見せるショット、戸建ての屋内を見せるショットが少なすぎて、充分な情報がムービー中に含まれているとは言えない気がします。また、自然の描写のショットにしても、カメラがぐいぐい動きすぎて雰囲気が伝わって来ない印象です。ムービー作りのかなり基本的なところで、何を伝える必要があるのかを整理し、その伝えるべき情報を含んだショットが幾つ必要か、何秒くらい見せれば良いのかをまず検討するということが重要です。一度、その基本から考え直されてみてはいかがでしょうか。