Green?House
川原田健人 東京電機大学
対象建築:戸建て
この戸建ては、隣家同士との関係性、パブリックスペースでの交流性を備える機能を取り入れることでつながりが生まれます。
谷のように流れる曲面、その曲面同士が生む隙間が住宅地としての空間である。
モンゴルの気候は夏、冬の気温差が激しいため、夏は、緑に囲まれ過ごしまた、冬にはテラスの緑と共同し過ごしていきます。
曲面をもった壁は、テラス、ダイニングなどに多様性な空間を作り出しまた、隣家の壁同士が隙間を作り出し、近隣との関わり空間が生まれます。
また、戸建てだけでなく、パブリックスペースを設けることで近隣同士との交流空間として機能し、その場が、住民関係の表情となります。
テラスを緑化すると同時にレベル差を出すことで緑と視線が重なることで共同体の感覚が生まれます。
緑に囲まれた空間、交流が生まれる共有スペース、曲面の壁から生まれた隙間空間、多様な空間構成を持ち合わせた戸建てを提案します。
機種:自作PC
CPU:AMD?Ryzen?7?1700?Eight-Core?Processor?3.7GHz
メモリ:24.5GB GPU:NVIDIA?GeForce?GTX?1080
ソフト:Rhinoceros 制作時間:5日
データサイズ:106,713KB
制作時間:3日
使用エフェクト:リアルステック
動画レンダリング時間:5時間
静止画レンダリング時間:10分
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講評
解説文を参照すると「谷のように流れる曲面同士が生む住宅地としての隙間空間」ということのようですね。その空間で近隣同士が交流する?ということでしょうか。それをムービーで表現するとしたら、曲面の壁とそれらが生む隙間を見せる必要がまずあると思いますので、現状、1:27辺りでようやく見られる俯瞰図を冒頭に持ってくる方が効果的な気がします。0:03?0:34にかけて、建物内で暮らす人の様子をじっくりと見せているのは本来であれば良いやり方なのですが、本作の場合「近隣の交流」が描かれることがデザイン意図の表現に繋がるはずのところ、建物内で孤独に過ごす人物のイメージが最初に出来上がってしまうので効果的な構成ではないように感じます。0:35?で、孤独な時間を送っていた住人の子供が外に出て曲面の隙間空間で人々と交わる、という表現にトライしているのは分かるので、そこの意図がもっとわかりやすいように組み直すと良いのかも知れません。例えばですが、室内から室外に出ていく子供の視点のショットを挟む、などでしょうか。また、少しベタではあっても、孤独?交流へのシフトのところで音楽の曲調を変えるくらいやってもいいような気はします。ピアノ・ソロで孤独感漂うこの曲で最後まで行くと、やはりどうしても「交流できる空間」をテーマにしたデザインと感じるのが難しいかも知れません…。本作品、紐解いていくと良い要素がちらほら存在しているので、構成や音楽に手を入れたら、かなり効果が上がる気がします。