第3回ルミオンコンペティション作品投票

作品詳細

作品

Tunnel in Mongolia

坪田祐
大成建設株式会社

対象建築:マンション

冬のウランバートルの厳しい寒さの中でも快適に過ごせるよう、住居の壁をアーチ状にすることで躯体との間に空気の層を形成し、外気と室内の空気を遮断することで寒さを和らげようと考えた。

また、ゲルの平面構成を踏襲し、住戸の中心にリビングを置き、その周りで家族の生活が展開するようなプランとした。

  • マンション
  • マンション

機種 Fujitsu CELSIUS J530
CPU Intel Xeon 3.60GHz
メモリ 16.0GB
GPU NVIDIA Quadro K2200
モデリングソフト Revit
モデル制作時間 10日
モデルデータサイズ 70MB
Lumion制作時間 4日

使用エフェクト
フェードイン・アウト、  風  、 移動 、 太陽 、
神光線 、スカイライト、ハイパーライト、手持ちカメラ、感光度、光拡散、
動画レンダリング時間 10時間
静止画レンダリング時間 120秒

講評

解説文を拝読しますと「住居の壁をアーチ状にすることで躯体との間に空気の層を形成し、外気と室内の空気を遮断することで寒さを和らげる」という意図とのことですが、それが残念ながらムービーからは伝わって来ていない印象です。初見では、単純にデザインとしてのアーチ形状かと思っていました。せっかく明確な機能を意図してのデザインですので、それが伝わらなければプレゼンムービーとしての役割が果たせていないことになってしまいます。伝える方法としては「テロップを使う」「図解を挿入する」などの他、例えばですが「凍えるような光景とマンションの外観」→「アーチの記号をインサート」→「アーチ型の室内、暖炉と薄着の住人」のようなモンタージュをするというようなやり方が考えられるかと思います。何にしても「寒」と「暖」の対比を示す各ショットは必要でしょう。1:10?のパートで一瞬、その試みらしきものが観られるので、ここをもっと拡大して、且つ冒頭に持ってくるだけでも少し印象は変えられるかも知れません。それから、音楽のチョイスも重要です。現状の音楽はかなり、あっけらかんと明るい単調なフレーズの単純な繰り返しなので、映像の印象も残らずどんどん流れていってしまいます。「寒」「暖」のコントラストを作ることが必要という考えに基づけば、むしろ環境音(外の吹雪の音vs中の暖炉の音 など)を活かしたり、もっと音の少ない、映像に意識の向くような音楽(チェロのソロだったり、ピアノ独奏だったり)の方が適しているかも知れません。