泉谷隆雄、泉谷愛美
フリーランス
対象建築:マンション
モンゴルの大地に賑わいのある空間とその賑わいの中に住まうマンションの提案をしたいと思いました。
低層部にはグランドレベルと一体感を持たせた回遊性のあるデッキを設け、憩いと賑わいの演出をするとともに、住居部分へのダイレクトな視線をなるべく減らします。
高層部のファサードはガラス、石、鉄の素材感を組み合わせ、直線的なラインを強調することでスマートな印象を与える建物として人を引き付け、これから発展していく都市の中で一体感を引き出すことができる建築になると良いと思いました。
講評
マンションの全体的な外観を伝えるという部分においては、基本に忠実で伝わりやすいカット割り、演出、カメラワークと思います。対象の建築物以外を半透明で表現しているのも効果的と思いました。一方で、「回遊性のあるデッキ」「高層部のファサード」などに建築デザインとして注力されたということですので、それらのディテールにフォーカスしたショットが加わるべきかと感じます。(具体的にはそれらのクローズアップ、回廊に沿ったカメラワークなど)更に言えば、建築物の内部のショットが一切ないので、この建物で人はどんな時間を過ごすのかということがほとんど伝わって来ないのが、大きく欠けている部分かと感じました。静止画でなくせっかくムービーを作るという時、やはり最終的に視聴する人の心を動かすのは、人間についてのことだと思いますし、そこが伝わるとプレゼンムービーとしての効果が大きく違ってくると思います。