キリロム-東京を写真で結ぶ AR ゲーと、それらを繋げるコンテナ建築の提案。
あるプレーヤーがキリロムで蝶の写真を撮り、投稿したとする。するとそこにリンクした東京のある場所にその写真がドロップされる。東京のプレーヤーは蝶や花、キリロムの自然を探し集める。東京がジャングルの昆虫採集の場と化す。一方キリロムではそのアクションが反転し、大自然の中に都市の風景が建ち上がる。
より詳細が知りたくなったらジオポートに行ってみよう。これはコンテナを改造した基地で、現地の自然(逆は都市)の情報を得られる。さらに、コンテナという世界規格で運搬も可能な資源を活かし、キリロムではコンテナを繋いだ建築をつくってゆく。
これはひとつの建築物の提案ではない。この先の自然と都市の ICT の在り方を問いながら、幼い頃に昆虫採集に明け暮れた体験を想起させるような、Augmented Architecture の実験場の提案である。
講評
実写とCGを上手く混在させて作られた、よくまとまったモーショングラフィックプロモーションムービーという印象です。特にオープニングの部分、実写とCGを混ぜた空撮にフラッシュ、というのがメインコンセプトへの導入としてとても有効と思います。一方で、作品単体で成立させることを考えた場合、これが雰囲気を伝えるためのムービーなのか、機能等の情報を伝えるためのものなのかの立ち位置が少し曖昧かも知れません。ARでキリロムと東京を結ぶという情報を伝えるのであれば、もう少し文字などで情報を補う必要がある気がします。(ARであること、キリロムであること等のテロップなど)