東南アジア地域の未来に向けた、自然とつながる豊かな生活を実現するエコハウス「stem+leaf house」。樹木のようなデザインは別荘地の景観を豊かにするだけでなく、実用性を備えています。
コンパクトに電気・水回りの機能を収め、運搬可能にしたことで全体を工業製品化した六角形の「幹」と、現地調達可能な素材・竹でできた居室「葉」をその周りに配置する設計システムは、先進国からの技術提供や施工が容易なだけでなく、基本性能を保ちながらもニーズに合わせた形態的バリエーションの展開を可能にしました。
風通しがよく排熱しやすい断面形状と、HEMSのよる用途区別と優先順位管理による省エネルギーな水資源利活用、停電やエネルギー不足のリスクへ対応できる直流電力マイクログリッド構築による地域内での電力融通で、地域に即した省エネ性能を有しています。
stem+leaf houseのもつ、自然とテクノロジーの融合の姿を、映像の中で表現できるよう試みました。
講評
ムービーを作る際、どうしても作り手が「見せたい」ものを詰め込んで並べがちですが、受け手(観客)にとって初めて触れる情報を認識し、理解するためにどの位の時間や視認性が必要かということを意識して作ることが非常に大切です。本作については、その部分が非常に不親切と言わざるを得ない印象です。2秒未満位のカットで繋いでいらっしゃいますが、それぞれのカット、現状の2倍?3倍の時間を掛けて見せる必要があるかと思います。また、テロップの文字数が、見せている秒数に対して判読出来る分量をはるかに超えています。読めない量のテロップが入っていることでそこを読んでいる間にどんどん映像が進み、文字も読み終えられずで、初見の観客は最終的に何の情報も得られず見終えてしまうことになってしまいます。コテージのデザインは涼しそうで素敵だなあと思いましたので、是非、自信を持って厳選した長めのカット数点でその良さを表現することにチャレンジしてみられてはと思います。