ヴィラ全体の計画です。敷地の高低を読みながら計画を進めました。雨が降ればぬかるむ敷地を踏まえ、建築は地面から上げて計画し、人用の動線も地面から離した回廊を計画しました。住戸への導線は基本的に回廊からになります。床をあげることにより通風も確保しています。雨水はデッキ下で集められ再利用し、電気は太陽光パネルで取得することを想定しています。キリロム国定公園の池をメタファーとして、人工池を3段に分け計画の中心に添えました。早朝にはその周辺をジョグする姿を想定し、広場ではバーベキューを楽しむ姿が、人口池内ではスイムでのゆったりした時間があります。敷地外にはテニスコートを計画しました。楽しさ、明るさのある計画になっています。計画にあたり当初はヴィラのテーマで計画で進めていましたが、Lumionの機能に引っ張られ現代的な要素が散りばめられ、自由題での計画へと変化していっています。
講評
「ここに来て人々はどんな時間を過ごし、どんなことを感じるのか」を伝えることをしっかり意識されているのを感じます。0:32?や1:00?1:12の箇所で、人物の視点のショットを使われていて、それがとても効果的だと思います。また、飛び込む水の音やテニスボールの音も有効ですね。一方で、0:15のところで音楽がぶつ切りに違う曲に変わるのが冒頭で雰囲気を壊していて勿体無いです。2曲めを冒頭から使ってしまっても良かったような気がします。音楽を中心に、もっと全体の構成、並べ方を整理されると良くなるのではと感じました。