Lumionコンペ2016JAPAN (募集期間 5月1日~7月10日締切り)

テーマ:“未来の○○空間“

提出物:静止画2つ、動画(1分30秒)


[最終審査結果]

 

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【Most Creative 優勝】    
   ”未来の「都市」空間 池田 義彰様 (team-PDS)

副賞》

・オランダ旅行 (往復航空券+宿泊)

・LumionPro 1ライセンス

・ZBook17G

・Geforce GTX960

メッセージ》

携帯電話、家庭用ロボット、自動運転自動車。西暦は2016年を迎え、私達が思い描いた 未来の形が次々と現実味を帯びてきた。しかし、こと都市空間において、まだまだ空想の 世界に追い付いていない。空飛ぶ車、海底トンネル、立体高高度道路。

今年度のLumiコンペを通じて、私が子供の頃夢見た「未来の都市空間」の具現化を試みた。

 
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【Most Creative 準優勝】    
   未来の「自分」空間 Risch様(アーティスト名) メッセージ》

自分を見つめ直すと今の当たり前がおかしい世界だと気づく。

そんな世界が嫌になる時がある。
しかし、その世界を作ってきたのは自分達で、これからを作るのも自分達。
思ったことは現実になる。想像したことが未来になる。そんな今をLumionのみで表現してみました。

副賞》

・LumionPro 1ライセンス

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【Architect Technical Talent 優勝】    

   ”未来の「お墓」空間

[チーム]  池田様、大庭様

 (株)日建ハウジングシステム、(株)日建設計

副賞》

・オランダ旅行 (往復航空券+宿泊)

・LumionPro 1ライセンス

メッセージ》

故人が形を変えて生き続けているようなこの生命感を帯びたこの空間は
従来のお墓参りよりもより一層個人の思い出と存在を感じることが出来る。
『未来のお墓空間』
この作品は亡き父を思う娘の成長を植物の成長と建物の経年変化と共に表現しました。
生命力を感じることの出来る植物の成長や生き物の他に、自然表現に特化したlumionの 水、空、樹木に加え今回は風を意識して、風を感じる建物に取り付けられた フィンの動きにも注目して下さい。

 
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【Architect Technical Talent 準優勝】    
   未来の「五感で癒す」空間 

[チーム]  中川様、中岡様、横山様、荒井様

      (株)伊藤喜三郎建築研究所

メッセージ》

癌患者を中心に病気に悩む患者や家族の「生きる喜びを持ち続けることをサポートするヒーリング・センター」 癌を抱える人々には死の恐怖が付きまとう。その恐怖の中でも患者や家族が気楽に立ち寄れ、生きる喜びを失わない場所の整備が今後、重要である。
テーマは「五感で癒す」
建築と環境が持つ潜在的な力に着目し、気持ちをリラックスさせ、環境や人との対話を活性化し、自分を見つめなおし、取り戻せる空間づくりを目指した。

副賞》

・LumionPro 1ライセンス

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【Young Talent 優勝】

 

 

   未来の「空と緑と建築」空間

山下 唯様 

 大成建設(株)

副賞》

・オランダ旅行 (往復航空券+宿泊)

・LumionPro 1ライセンス

メッセージ》

緑豊かな神社。木漏れ日の移ろい、外壁の影の流れ。
水面に映る太陽、ガラス越しに見る青空と雲。西日に照らされる並木道。
私たちがつくる建築空間、用いる素材の一つ一つが、これも自然なのだと思えるように、やがて自然の一部として受け入れられていくことを目指したい。

 
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【Young Talent 準優勝】

 

 
   ”未来の「余暇建築」空間

牟田 万里奈様  

 大成建設(株)

メッセージ》

海上に浮かぶ夏の別荘。人々が都会の喧騒から離れ、海の上でゆっくりと一日を過ごす建築。好きな時に海で泳ぎ、芝生で昼寝をしたりして、自由に過ごす。あらゆる角度に開かれた屋根によってやわらかな光や涼しい海風が入ってくる。ゆっくりとした時間の中で自分をリセットして、都会に戻ってもまた頑張ることができるような建築を目指した。

副賞》

・LumionPro 1ライセンス

                       

                                               [全43作品]へ>>>>  

 

 

 

[一次審査結果]

 

作品1 ”未来の「寛ぎ」空間

中島 寛文様

副賞》【JTB旅行券 1万円分】

 (株)日建ハウジングシステム
作品2 ”未来の「五感で癒す」空間 

[チーム]  中川様、中岡様、横山様、荒井様

 (株)伊藤喜三郎建築研究所
作品3 未来の「自分」空間 Risch様(アーティスト名)  
作品4 ”未来の「トンネルストラクチャー」空間

[チーム] 石塚様、モラエンジェル様、鈴木様

副賞》【JTB旅行券 1万円分】

大和ハウス工業(株)
作品5 ”未来の「展示」空間

川島 千鶴様 

副賞》【JTB旅行券 1万円分】

大成建設(株)
作品6 ”未来の「局面の極み」空間

[チーム]  本家様、積田様、陳様

副賞》【JTB旅行券 1万円分】

(株)テクニカ
作品7 ”未来の「都市」空間 池田 義彰様  (team-PDS)
作品8 ”未来の「お墓」空間

[チーム]  池田様、大庭様

(株)日建ハウジングシステム、(株)日建設計
作品9 ”未来の「余暇建築」空間 牟田 万里奈様   大成建設(株)
作品10 ”未来の「空と緑と建築」空間

山下 唯様 

大成建設(株)

 

 

 

[WEB投票 抽選10名様へJTB旅行券 5000円分]

 

順不同  敬称略  
 

 ・ラファエル マルティネス ・藤原 龍 ・石塚 隆之 ・ラファエル モラ ・石沢 治 ・小野道 巨 ・佐野 幹子

 ・日高 一郎 ・青木 勇 ・三谷 博子

 

 

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[全43作品]  

 

[ワンポイント アドバイス]    

ナインマイルズ株式会社 栗村 実氏

※主に映像の効果的な演出を審査 "桜、ふたたびの加奈子"

 
  

1971年生まれ、茨城県出身。

国際基督教大学言語学科を卒業後、Columbia College Hollywood(ロサンゼルス)映画学科を修了。Kurosawa Enterprises USAにてコーディネーターとして勤務。帰国後、製作・配給会社に勤務し『無問題』(1999)『2046』(2004)等の作品に携わる。2000年よりフリーランスとして映像制作業務を始め、2005年に短篇『スタジオワーク』(バイオタイド製作)を監督。同作は2007年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭短篇部門に入選。2005年3月にナインマイルズ株式会社を設立。トラン・アン・ユン監督『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』コーディネーションやハンガリー作品『人生に乾杯!』買付等に携わる。初の長編監督作品『飯と乙女』(2010)がモスクワ国際映画祭でNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞、アジアティカ映画祭(ローマ)でも審査員特別賞と観客賞を同時受賞し、ベルリン国際映画祭でも公式上映された。2013年には『桜、ふたたびの加奈子』(新津きよみ原作、広末涼子、稲垣吾郎主演)が全国公開、台湾金馬映画祭にも正式招待を受けた。




[全43作品]  ※順不同    
     
 作品1  中島 寛文様 株式会社日建ハウジングシステム
 

■ テーマ

未来の「寛ぎ」空間 

 

【伝えたいメッセージ】

明日も未来・・・。

本作は遠い未来のイメージではなく、誰しもが一度は想うであろう 「将来こんな家に住んでみたいなぁ。」をコンセプトに作成しました。
“未来の「寛ぎ」空間”と題して、壮大な自然環境の中にポツリと存在する住まい空間。
ゆったりとした時の流れ、贅沢な環境と豊かな生活、を伝えたい夢の「寛ぎ」空間イメージ です。オープニングの飛行機は、未来へのタイムスリップ!

 

【詳細情報】

・パソコンスペック

機種名      DELL T5500
CPU       Xeon E5540 2.53GHz
メモリ      48GB
ビデオカード   GeForce GTX760

 

・モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Autodesk 3ds Max Design
モデル作成時間   2日
モデルデータサイズ   24,296KB
Lumion6.3データサイズ  74,317KB
Lumion6.3 使⽤エフクト
太陽、反射、雲、霧、風、レイヤー、移動、モーションブラー、被写界深度 レンズフレア、手持ちカメラ、二点透視、インアウト、アナログカラーラボ、ビネット


動画レンダリング時間   2h30m
静⽌画レンダリング時間  1m

 

【動画】

 

【静止画】

 

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

物語性という意味で「寛ぎ」空間をテーマにするのであれば「寛いでいる主体の視点」をはっきり意識して構成したらもっとストーリーのある作品になったのではと思います。

全体として明るい昼〜落ち着いた夜という流れになっていますが、そのコントラストを効果的にするにはラストの夜のショットについてはもっともっと暗く、建物や岩、山肌のディテールも分からない位まで落とす思い切りが欲しかったところです。

カメラワークについては下から上へのクレーンアップを繰り返し過ぎて単調になっている嫌いがあります。

カメラを動かしていないと不安になりがちですが、「寛ぎ」がテーマであればもっと肝を据えて静止した長めのショットを使った方が、情緒が伝わって実は逆に単調でなくなるはずです。

動かすにしても、かなりゆっくりじっくりした動きがこのテーマには馴染むでしょう。そのように、長めのショットで厳選したシーンだけを見せていくことが、観客の想像力を喚起することに繋がります。

そういう意味で、冒頭、木々の間からぼーっと空を見上げているようなショットは効果的で良いと思います。

「ショットの厳選」という意味では、54秒〜のショットと1分〜のショットはほぼ重複していて、こういったところの「取捨選択」をしていくことも大事かと思います。

音の使い方については、せせらぎの音と鳥の声は、ベタではあっても「寛ぎ」の表現にはとても効果的と思います。

せっかくですから、ここも思い切って、音楽は使わないという「取捨選択」もあったかも知れません。

入れるにしてももっとかなり音の少ない曲が効果的だったと思います。

   
     
   

  作品2 中川 達也様 中岡 覚様 横山 正美様 荒井 拓也様 株式会社伊藤喜三郎建築研究所

                               〒171-0033 東京都豊島区高田2丁目17番22号 目白中野ビル3階

 

■テーマ

 未来の「五感で癒す」空間

 

【伝えたいメッセージ】

癌患者を中心に病気に悩む患者や家族の「生きる喜びを持ち続けることをサポートするヒーリング・センター」 癌を抱える人々には死の恐怖が付きまとう。その恐怖の中でも患者や家族が気楽に立ち寄れ、生きる喜びを失わない場所の整備が今後、重要である。
テーマは「五感で癒す」
建築と環境が持つ潜在的な力に着目し、気持ちをリラックスさせ、環境や人との対話を活性化し、自分を見つめなおし、取り戻せる空間づくりを目指した。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名      Lenovo Think Station s-30
CPU       Xeon E5-1650  3.50GHz
メモリ      16.00GB
ビデオカード   GeForce GTX980

 

・ モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   ArchiCAD19、AUTODESK3DSMAX
モデル作成時間  60時間
モデルデータサイズ 約160MB
Lumion6データサイズ 約270MB
Lumion6 使⽤エフェクト
神の光線、リフレクト、太陽、被写体進度、感光度、光拡散、雨、ボリューム日光、等

 

動画レンダリング時間  4時間
静⽌画レンダリング時間 10分

【動画】

 

【静止画】

 

 

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

こういったムービーで物語性を出すのは難しいものですが、そういう意味で冒頭をモノクロから始めるのはありだと思います。

惜しむらくは全体に「誰の視点として感じて欲しいか」という意識が明確でないため、せっかくのモノクロ〜カラーへの転換が充分に活かされていないことです。

拝見した印象としては、施設にやってきた患者/家族の不安感〜安心、開放感への展開をしたいのかと感じましたが、それであれば前半にタイトな画、後半に向けて開放的なショットという構成がもっと明確にされていればと思います。また、解説文を読まずに見ると、ラストにならないとここがヒーリングセンターであることが分からないので、物語性が感じづらくなっています。

「HEALING CENTER TOKYO」のロゴは、この建物の背景にある物語をイメージするキーとして冒頭に近いところで一度見せておいてはいかがでしょう。

ひとつひとつのショットは構図も工夫されていて、建築の構造上、上から差し込んでくる光が有効に使われていると感じます。

特に、その光によって、室内の床に、空を飛ぶ鳥の影が映るようなところは素敵です。

また、窓抜けに必ず動物がいるような奥行き見せ方も印象的と思います。

一方で、全体にカメラワークと編集が忙しすぎて、せっかくの良い画がしっかり見られないのが非常に勿体無いです。

また、構図が格好良くてシンボリックなショットは、印象が強い分あまり多用してしまうと食傷気味になり逆効果になることがあります。

ショットを厳選し、カメラの移動ももっと大分ゆっくりにして「コレだ」というショットをしっかり効果的に見てもらえるようにすると格段に良くなるかと思います。

それに合わせて、もっとリラクセーション系の、実際にこの空間で流れていそうな音楽を使ってみるのもよいかも知れません。

   
   
   
 作品3 Risch様 (アーティスト名)  山梨県北杜市高根町清里3545-1
 

■ テーマ

未来の自分空間

 

【伝えたいメッセージ】

自分を見つめ直すと今の当たり前がおかしい世界だと気づく。

そんな世界が嫌になる時がある。
しかし、その世界を作ってきたのは自分達で、これからを作るのも自分達。
思ったことは現実になる。想像したことが未来になる。そんな今をLumionのみで表現してみました。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名      Gallelia
CPU       i7-6700K 4GHz               
メモリ      32GB
ビデオカード   GTX980Tiwan x 2 sli

 

・ モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  3dsMax
モデル作成時間   8時間

モデルデータサイズ 13MB
Lumion6データサイズ  250MB
Lumion6 使用エフクト
モーションブラー、太陽、影、被写界深度、木の風、ゴッドレイ、高度な動き、ペイント、レイヤー非表示、手持ちカメラ、周辺音、その他多数


動画レンダリング時間  24h
静⽌画レンダリング時間 1分

 

【動画】

 

【静止画】

 

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

果敢に台詞のあるものにチャレンジされた姿勢は素敵です。

また、現実の物理法則にとらわれず人物を飛ばしたり大きくしたりというトライも、せっかく自由な3DCGの世界なのですからもっと他の方もやってみたら良いと思う挑戦と感じました。

後半で別世界に飛んでからは長文テロップの説明が入りますが、文章量が多すぎて画をしっかり見ながら文をきちんと読むことが出来ません。

こちらもナレーションにされた方が良いのではないでしょうか?

そして、物語性を持たせることに挑戦されていらっしゃいますが、若干、言いたいメッセージを言いっ放しという形になってしまっているのは残念です。

「ストーリー」を構築して観客に伝わるようにするには、原因→プロセス→結果と順を追って組み立てる必要がありますが、プロセス、結果共に要素が足りていない気がします。

「素晴らしいエネルギーシステム」「新素材」「調和し仲良く」といった要素が文字以外で提示されていませんし、それがどうやって作られていくかも示されていないため「未来は今から作れる」という気持ちを持てるまでに至りません。

冒頭の現実世界で主人公が目にするものと後半のイマジネーションの中に出てくるものが何かリンクするような仕掛けだけでも大分伝わりやすくなると思います。

   
     
   
  作品4 石塚 隆之様 モラ エンジェル様 鈴木 晶子様 大和ハウス工業株式会社

                          東京都千代田区飯田橋3丁目13番1号

 

■ テーマ

未来のトンネルストラクチャー空間

 

【伝えたいメッセージ

20××年、世界中にそびえ立つ、美しい塔のような建築物。
この建築は床が積層された空間ではなく、高くそびえ立つ壁のみの空間である。
木々の隙間を縫うように平面が構成され、平面の形状はそのまま立面に装飾として現れる。
この建築、実は地下に深く続いている。
室内は重力がなく、或は重力が反転し、地球の裏側まで最短で繋がるトンネル空間だった。

高く長い建築物は、最も短い、世界へと繋ぐ未来の動線である。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名  MultiSync E231W (64-bit Windows 8)
CPU   intel Xeon CPU E3-1275v3 3.4GHz          
メモリ  16GB
ビデオカード NVIDIA Quadro K4000

 

・モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Revit , Sketchup , 3ds MAX
モデル作成時間   30時間
モデルデータサイズ  20~400MB
Lumion6データサイズ  80MB~400MB
Lumion6 使⽤エフクト
スケッチ以外ほぼ全て

動画レンダリング時間   930分(15.5時間)
静⽌画レンダリング時間  10分

【動画】

 

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

まず、ストーリー性という意味では、作品中の「塔」が意味するものが残念ながら理解できずにおります。

「未来の動線」ということですが、この塔に人がどう関わるのかが描かれていないため、物語を感じることが出来ないのかと思います。

加えて、この塔の全体像、構造が分かるショットの組み立てになっていないので、「地中深くまで続いている」「室内は重力がない(重力がない描写の場面が塔の内部である)」ということが、ムービーを観ただけでは分からない人が大半だと思います。

作品の前半と後半の両方に、世界中に塔が立っている描写のショット群がありますが、本作のように観客に馴染みのないコンセプトのものを使うような場合、まずは冒頭でひとつの塔についてその構造やコンセプトをしっかり伝えるショットを連ねて説明をし、その後、ラストでそれが世界中にある様子をごく短いショットの連続見せる、という組み立てがベターだと思います。

   
     
     
  作品5 川島 千鶴様  大成建設株式会社

             東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル

 

■ テーマ

未来の「展示」空間

 

【伝えたいメッセージ】

絵画や彫刻作品以外にも、日本には「四季」という美しいものが存在する。「四季」や 時間の流れといった自然を感じ取れるような未来のミュージアムを計画した。そのための 装置として建物内には様々な風景を切り取るフレームが存在する。フレームからは四季の 風景、人・自然の動き、時間の流れが垣間見えることとなる。そういった様々な「移ろい」を体感できるような未来のミュージアムを表現した。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名     Fujitsu CELSIUS J550
CPU      Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ     16GB
ビデオカード  NVIDIA Quadro K2200

 

・ モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Revit 2016
モデル作成時間    約2日
モデルデータサイズ  104,629KB
Lumion6データサイズ 68,560KB
Lumion6 使⽤エフクト  太陽、二点透視、イン・アウト、タイトル、ビネット、太陽の状態、集団移動、色の補正、神の光線、リフレクション、風の表現、雲、ムーン、雪

 

・動画レンダリング時間   3時間
・静⽌画レンダリング時間  約20秒

 

 

【動画】

 

【静止画】

 

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

スケッチ風だったり絵画風だったりの色使い、表現は、リアルを追求するよりも見る方のイメージを掻き立てて素敵だと思います。

また、3DCGでやってしまいがちな過剰なカメラワークがなく、しっかり固定カットを割って構成するセクションがあるので、見せるべきポイントを効果的に見せられていますし、1カット毎にカッコよさがちゃんと伝わっています。

ただ、ショットの繋ぎに、あまり意味なくフェードイン、アウトを使っているところがあるのが勿体無いです。

自信を持ってカット編集に徹することをお勧めします。

一方でストーリー性という意味では、意図されている「四季の変遷」が感じられる構成になっていないように感じます。

やはりベタでも、春夏秋冬を現すシーンの順で構成して、それぞれの区切りが明確に分かるようにしないと、観客には本作のテーマが伝わらないのではないでしょうか。

また、それぞれの季節独特の音もあると思いますので(蝉の声、etc)そういった音を使うことも有効かと思います。

ムービーの終わりが唐突なのも残念です。

もしかして、もっと長い作品の途中までなのでしょうか?

 

   
 

 

 
   作品6 本家 義弘様  積田 雄介様   陳 小龍様  株式会社テクニカ

                         東京都中央区八丁堀4-4-3

 

■ テーマ

”未来の局面の極み空間

 

【伝えたいメッセージ】

自然界のうねり 波 ねじれ 洞窟 昆虫等をテーマに、曲面構成の建造物を目指しました。
永続的なR構成により、視線はあらゆる点に向かい終息しない、無限の創造性、安息の空間 (パブリックスペース)を構築してみました。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名   raytrek-V XT
cpu             core-i7 4790
メモリ   16Gb
ビデオカード GeForce -960GTX


・ モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト 3dsMax
モデル作成時間  72:00
モデルデータサイズ 103.196MB
Lumion6.01データサイズ 166.937MB
Lumion6.01使⽤エフクト
Sun,Vingnette,Selective saturation,Deputh of field,Sun study,Exposure,Shadow , Global illumination,2-point perspective,God rays,Lens flare,Color correction, Reflection,Cloud,Bloom,Foliage wind

 

動画レンダリング時間  05:40
静⽌画レンダリング時間 00:05

 

【動画】

 

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

とても美しい建築物だなあと思いながら映像を見終わったのですが、初見ではその美しさの軸にあるテーマが何なのか、言葉として意識出来るまでに至りませんでした。

「曲線」をテーマにされているのであれば、まず曲線の美しさを表現するカットをしっかり見せた上で建築物の全容が分かるショットに移行していくと、もっとテーマが観客に伝わると思います。

例えばですが、波のうねりのアップから始め、次にそのうねりに似たカーブを描く建物の一部のアップ、そこから建物の全体のショット、というような組み立てです。

エンディングについてもただ建物のマスターショットで終わっていますが、逆に全体像→曲線のアップ→波のうねり のように、自然界の中の曲線美に回帰して終わるような組み立てにすると、全体の構成に意図が生まれ、映像作品として成立するようになっていくと思います。

また、カメラの動きにしても、曲線をテーマにされるのであれば、直線的な動きではなくカーブを描いた動きを使われていったらより効果的だったかと思います。

   
     
 

 

 

  作品7 池田 義彰様 (team-PDS)

             中央区京橋2-13-11 宝町三清ビル

 

■ テーマ

”未来の都市空間

 

【伝えたいメッセージ】

携帯電話、家庭用ロボット、自動運転自動車。西暦は2016年を迎え、私達が思い描いた 未来の形が次々と現実味を帯びてきた。しかし、こと都市空間において、まだまだ空想の 世界に追い付いていない。空飛ぶ車、海底トンネル、立体高高度道路。

今年度のLumiコンペを通じて、私が子供の頃夢見た「未来の都市空間」の具現化を試みた。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名   HP Z840 Workstation
CPU    Xeon CPU E5-2643 v3 3.40Ghz
メモリ   64GB
ビデオカード   NVIDIA Geforce 1080

 

・モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  3ds MAX
モデル作成時間     1 month
モデルデータサイズ   1.5GB
Lumion5.3データサイズ  1.1GB
Lumion5.3 使⽤エフクト 世界系全て/雲/集団移動/高度な動き/音声/Mblur/DOF/Lenzflare/in-out/overray/sharp/color/title/glow/

 

動画レンダリング時間   8 hours
静⽌画レンダリング時間  2 minutes

【動画】

 

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

「私が夢見た未来の都市空間」というテーマには夢があって魅力的ですし、立体道路の曲線をワイプに使った場面転換もギミックとして楽しく、とてもいいと思います。カメラワークと動かすスピードも適切です。

ただ、せっかく夢のあるテーマですが、初見の観客にとってはこれが夢のある「空想の世界の描写」なのか、技術的なシミュレーションとしての「未来都市の構想」なのか、どの方向で見れば良いのかが掴み切れないかも知れません。

出来ることなら冒頭で、夢見る子供の顔なり、現代の都市なりを見せておいて「現実世界→空想世界」の流れを作ると「ストーリー」が生まれ、映像作品として一段レベルが上がったと思います。

ラストで水中にカメラが沈むのも面白いのですが、そこにどういう構成意図があるのかが今の作り方だと伝わって来ないのが惜しいです。例えばで言えば、現代の海に浮かぶ子供→空想から未来都市の描写→海に戻って子供と一緒にカメラが水中へザブン、というように、始まり→メイン→終わり の少なくとも三部構成が成立することを心がけられるとよいかと思います。

   
     
 

 

 
  作品8 池田 裕紀様 株式会社日建ハウジングシステム 東京都文京区後楽1-4-27

     大庭 拓也様 株式会社日建設計 東京都千代田区飯田橋2-18-3

 

■ テーマ

”未来のお墓空間

 

【伝えたいメッセージ】

故人が形を変えて生き続けているようなこの生命感を帯びたこの空間は
従来のお墓参りよりもより一層個人の思い出と存在を感じることが出来る。
『未来のお墓空間』
この作品は亡き父を思う娘の成長を植物の成長と建物の経年変化と共に表現しました。
生命力を感じることの出来る植物の成長や生き物の他に、自然表現に特化したlumionの 水、空、樹木に加え今回は風を意識して、風を感じる建物に取り付けられた フィンの動きにも注目して下さい。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名   ALIENWARE17
CPU    CORE i7
メモリ   16GB
ビデオカード GeForce GTX980M

・ モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Rhinoceros+Grasshopper / 3dsMAX
モデル作成時間  6h
モデルデータサイズ  135MB
Lumion6.3データサイズ  890MB
Lumion6.3 使用エフクト   
太陽 / シャドー / グローバルイルミネーション / 反射 / 御光 雲 / 霧 / 風の流れ / 移動 / モーションブラー / 被写界深度 / レンズフレア / フィッシュアイ / 感光度 / 二点透視 / 光拡散 / オーバーレイ画像 / 色の補正 / アナログカラーラボ / ビネット /

動画レンダリング時間   9h
静⽌画レンダリング時間   2m

 

【動画】

 

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

とても雰囲気が良く、各ショットの構図もよく考えられて美しいと思います。

しかしながら、この空間が「お墓」であるということを伝えるための記号が足りていないため、最後のタイトルを見るまで肝心のテーマが読み取れないのが非常に惜しいです。

私は初見では解説文を読まずに見ているので「風や自然との共存がテーマ?」「花が育っているから未来のビニールハウス?」などと思いながら見てしまいました。

「お墓であることを前提に見るのとそうでないのとでは各ショットの意味が全く違ってきてしまいますから、それは冒頭か、早い段階で伝達する工夫が必要と思います。

「見る側に読み取ってもらう」というスタンスは勿論いいと思うのですが、一歩間違えると「伝わらないひとりよがり」で終わりかねないことになるので、どこまで説明的にするか、どこまで省略するかの線引きはなかなか難しいところではあります。

本作の場合、何であればタイトルを冒頭に持ってくるだけでも良いくらいですが、映像的に表現するとしたら、「未来の」に対して「現代の」お墓、もしくは供養というものの「記号」として機能する表現を入れることだと思います。

線香だったり、灯籠流しだったり、喪服だったりでしょうか。また「建物の経年変化」も表現されているとのことですが、残念ながらそれも伝わっていない印象です。

0:50のところで花が育っているようなところで表現されているのかと思いますが、このモンタージュだと、一晩なり数日なりの時間経過として読み取られるかと思います。

長い時間経過の表現には「主体物(本作の場合建築物)ではない、シンボルとしてのショット」をモンタージュに組み込むことが必要です。最後に成長した娘が結婚して独り立ちした表現と見られる演出も、アーティスティックではあるのですがちょっと、かなり善意に解釈して見ないと伝わらないと感じます。

ただ、芸術的な表現にチャレンジされたことはとても素晴らしいと思いますし、各パーツとしては、被写界深度の使い方や、空中にたんぽぽの綿毛や蝶を配置するやり方等、演出技術としてとても高いものと感じます。

特に0:28からのショットは、この建築物を撮るベストな構図・カメラワークはこれしかない、というショットで素敵です。

音楽のチョイスも適切だと思います。個人的な好みとしては、風もテーマの一つであれば、風の音も上手く使えたら更に良かったかも知れないと感じます。

 

   
     
 

 

 
   作品9 牟田万里奈様 大成建設株式会社

             東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル

 

■ テーマ

未来の余暇建築空間

 

【伝えたいメッセージ】

海上に浮かぶ夏の別荘。人々が都会の喧騒から離れ、海の上でゆっくりと一日を過ごす建築。好きな時に海で泳ぎ、芝生で昼寝をしたりして、自由に過ごす。あらゆる角度に開かれた屋根によってやわらかな光や涼しい海風が入ってくる。ゆっくりとした時間の中で自分をリセットして、都会に戻ってもまた頑張ることができるような建築を目指した。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名  Fujitsu CELSIUS J550
CPU   Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ  16GB
ビデオカード  NVIDIA Quadro K2200
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Revit 2016 、Bentley Architecture
モデル作成時間  90日
モデルデータサイズ  40MB
Lumion6データサイズ 486 MB
Lumion6 使⽤エフクト 太陽、雲、神の光線、被写体深度、手持ちカメラ、サウンド

 

動画レンダリング時間   2時間
静⽌画レンダリング時間  30秒

 

【動画】

 

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

まず、カメラ固定の落ち着いたショットでしっかり構成されていることに非常に好感が持てます。

3DCGだとなかなか、こうやって動かないショットでしっかり数秒を取ることが、映像経験の浅い人にはなかなか出来ないものです。

55秒辺りからカメラの動きが出て映像のペースが変わりますが、少し唐突にテンポが変わった印象があります。

テンポを変える時は、例えば敷石だけを舐めてカメラが動いているような、「助走」的なショットをまず見せて観客をそのペースに慣らすと、自然にシフト出来るかと思います。

また、比較的どのショットでも、ショット内の動きが途中で止まってしまうのがちょっと気になります。

タイムラプスで動いていた光や太陽がショットの終わりより前に止まってしまうとかなり不自然なので、ショットの長さを計算してタイムラプスのスピードを決められたほうがよいかと思います。

1:07からのショットなども、カット頭からカメラが動いていないと、実写でいう「よーいスタート」の前を見せられているようで違和感が出てしまうかと思います。そして、テーマに関してですが、この一連から「バケーション」を感じるには、それを感じさせるための記号が足りていない印象です。

ゆっくりと過ごしている人物そのものを出さないにしても、それを感じさせるような小物(例えばカクテルグラス、バスタオル、etc)なり、バカンスの「記号」を入れ込む必要があるかと思います。

   
     
 

 

 
  作品10 山下 唯様 大成建設株式会社

          東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル

 

■ テーマ

未来の「空と緑と建築」空間

 

【伝えたいメッセージ】

緑豊かな神社。木漏れ日の移ろい、外壁の影の流れ。
水面に映る太陽、ガラス越しに見る青空と雲。西日に照らされる並木道。
私たちがつくる建築空間、用いる素材の一つ一つが、これも自然なのだと思えるように、やがて自然の一部として受け入れられていくことを目指したい。

 

【詳細情報】

・ パソコンスペック

機種名    Fujitsu CELSIUS J550
CPU     Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ    16GB
ビデオカード NVIDIA Quadro K2200<

 

・ モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Revit 2016
モデル作成時間   2週間
モデルデータサイズ  214MB
Lumion5.3データサイズ 642MB
Lumion5.3 使⽤エフクト  太陽、光拡散、被写界深度、手持ちカメラ、イン/アウト、神の光線、風の表現、雲、ブリーチ

 

動画レンダリング時間   5時間半
静⽌画レンダリング時間  20秒

 

【動画】

 

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

こういった3DCGを用いたムービーではどうしても、ついカメラを動かしたくなるものと思いますが、本作はしっかりじっくりと固定したショットを多用していて、またそれが効果的で、好感が持てます。一番頭のショットは手持ちカメラの効果を利用した固定ショットと思いますが、もしかしたら全篇手持ち効果で行ってみるというのも、リアル感という意味で面白かったかも知れない気がしました。

奥行きの取り方、影の使い方なども非常によいと思います。惜しいと思うのは、ショットの並べ方、構成の仕方に明確な意図が感じられず、「自然の一部へ」という作品のテーマに集約しきれていないところです。

ではどうするのが良いかという答えはいろいろあると思うのですが、自然と建築物の境界を象徴するような効果的なショットが挟まることは必要だったかという気がします。

細部で要検討と思われる箇所を挙げますと、40秒の簾越しショットは美しいものの、何なのかが分からず伝わらないショットになってしまっているのが勿体無い気がしますし、そこからディゾルブで場面転換になっているのが、それ以前のカット編集のシャープさからだるくなって勿体無い印象です。

その次の樹木の影らしきショットも、何が映っているのかが伝わらず効果的でないショットになってしまっている気がします。

50秒辺りからの石畳から空へのショットについては、フィックスから急にカメラが動き出すので、カメラを意識させてしまいます。

動くショットでは、カット頭からゆっくりでも動かしておく必要があります。

加えて、せっかく空高くへと視点が上がっていったのをまた水面や建物全景のショットに戻してしまっているので、これをやるならラストカットが良かったような気もします。ラストカットは作品全体が残す印象を決めてしまいますが、今のラストは単なる建物全景になっていて、ちょっとこれも勿体無いです。

   
   
 

 

 

  作品11 佐藤友香様  川崎 将様 知野 珠里奈様 野上 将央様  原田 雅教様  株式会社 松田平田設計

                                        東京都港区元赤坂1-5-17

 

【伝えたいメッセージ】

各執務スペースへと繋がる主要動線を集約化し、打ち合わせスペースのような、使われ方に自由度のあるフロア間を繋ぐラインと、左右にずらしながら配置した各層を繋ぐヴォイドの縦と横を繋ぐ空間をコネクションラインとして提案します。上階に上がるにつれ開放的になる質の異なったコネクションラインが展開し、活動が外部へ表出するファサードを作り出します。ヴォイドは自然換気といった環境形成にも寄与します。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      HP
CPU       Intel core i7
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA GeForce GT
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Revit2014(japanese)
デル作成時間   67.5時間
モデルデータサイズ  126MB
Lumion5.3データサイズ  200MB
Lumion5.3 使⽤エフクト   太陽の状態 シャドウ 現在の時間及び正確な位置
動画レンダリング時間   2時間
静⽌画レンダリング時間   5分

【動画】

           

 

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

ストーリー性を追求せず、建築物のプレゼンテーションに徹する形のムービーと思いますが、そういう意味ではシンプルで効果的な構成なのかと思います。ただ、せっかくムービーを使ってプレゼンテーションされるのであれば「機能性」が伝わるだけでなく「この空間ならどんなワークライフスタイルが実現するのか」と期待が膨らむような「感情」を喚起出来たらもっと良いのではないでしょうか。

また、機能性をアピールするという意味でも、カメラが動きすぎてどこを見ればよいのか焦点が絞りづらくなってしまっています。カメラワークの基本は、人間が移動するスピードを基準とされると良いです。

その上で、しっかり見せたいところではカメラを静止することも大事です。

技術的なこととして、カメラが人や柱などの中を通過してしまったり、随所にチラつきが出ていたりと、CGとしての完成度にも今後の課題がある印象です。

また、本作品には音が入っていませんが、感情の喚起には音が非常に重要です。

パソコンを打つ音、コピー機の音、電話の音など、オフィス空間としての音が入ると格段にイマジネーションが湧くようになります。

   
     
 

 

 
  作品12 右田 萌様 坂野智子様 内田健太様 金丸優太様 株式会社 松田平田設計

                              東京都港区元赤坂1-5-17

 

【伝えたいメッセージ】

私たちは「未来のオフィス空間」をテーマに、85周年を迎える松田平田設計が次の10 0年も使い続けられる自社オフィスビルを設計しました。モデリングとプレゼンテーショ ンのトレーニングとしてRevitとLUMIONを学び、執務空間の広がりや階を跨いだ繋が りの表現を工夫しています。また、建築的な魅力に加えて、構造、設備との兼ね合いもC G表現することを目指して作成しました。照明の収まりや緑化の見えなどにも注目してご 覧ください。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      hp
CPU       Intel Core i7               
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA GeForce GT
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Revit
モデル作成時間   約2週間
モデルデータサイズ   100MB
Lumion5.3データサイズ  150MB
Lumion5.3 使⽤エフクト  太陽、シャドウ

動画レンダリング時間   120分
静⽌画レンダリング時間  10分

【動画】

            

 

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

工夫すればストーリー性を作れそうな素敵なオフィスビルなのに、ストーリーを追求していないのが勿体無い印象です。

このビルの中で人はどんな風に仕事をし、打合せをし、リラックスするのかを伝える演出が欲しいところです。

例えばですが、仕事に使う小物やコーヒーカップなどのアップから部屋全体に引いていくなどのことだったり、その場で聞こえているはずの音だったりを入れていくようなことです。

また、テロップは映像の重要な要素のひとつであることを意識される必要があるかと思います。

「事務エリア」などのテロップ、まず、もっとフォントをスタイリッシュで視認性の高いものにすべきです。

色も黒だと見づらいので、白系なりメタリックなりが良いでしょう。

薄く黒の背景色を敷くのもあまりスタイリッシュでないですし、オフィス内の色と被って見づらくなるのでなくした方がよいです。

タイトル出しにフレア効果を使うのも、この速いカメラワークの中では目障りになってしまい、じっくりオフィス内を見る妨げになってしまっています。

冒頭の「MHS 100」も部外者には分からないので、伝わるタイトルに変えるだけでムービーの理解度が格段に高まるはずです。

場面の切り替えにフェードイン・アウトを使っているのも勿体無いです。

トランジションを使わずカット繋ぎで成立するように工夫することで、もっと大分スタイリッシュになると思います。

最後に音楽ですが、御社の85周年、且つ今後の100年を踏まえた空間というテーマでしたら、もっと長い時のスパンを感じられるテンポ、そして音色のものの方がマッチするかも知れません。

   
     
 

 

 
  作品13 向 健佑様
 

【伝えたいメッセージ】

50年前から2016年、変わらずあるものと新しく出来たもの、また当時描かれていた 未来と今自分たちが描いた未来のギャップを踏まえ今私たちが考える未来の「空港」を 題材にしました。変わっていくものは技術の進化、建物の形状など変わらずのこっている ものはその場へ行くことだったり人々の気持ちだったり。。そんな空港を表現してみました。 我々が考えた未来の空港空間を是非ご覧ください。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名     Diginnos                   
CPU      Intel(R)Core(TM)i7-5820K @3.30GHz              
メモリ     64 GB                 
ビデオカード  NVIDIA Quadro K5000                  
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   3ds max                 
モデル作成時間          約1ヶ月
モデルデータサイズ      217.3 Mb
Lumion6データサイズ    221.2 Mb
Lumion6 使⽤エフクト   太陽 シャドー リフレクション ムーン  雲 雨  レイヤーを隠す 高度な動き サウンド 集団移動 被写界深度 レンズフレア  手持ちカメラ アナログカラーロボ イン/アウト オーバーレイ画像 ピネッと 神の光線
動画レンダリング時間   210分
静⽌画レンダリング時間   3分00秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

「未来の空港空間」というとても魅力的な設定なのに、ストーリー性が無いのが非常に勿体無い印象です。

また、空港であるということを示すショットがほぼ無いので、解説文を読むまで「空港」であることが実は分かりませんでした。

「変わらずあるものと新しく出来たもの」という意味では、現代にも旅の高揚感を盛り上げてくれる記号となる発着表示版だったり「DEPARTURE」だったりの表記だったり、そういった「空港」「旅立ち」の記号となり感情を掻き立てる要素から始めるような組み立てが必要だったと思います。

カメラワークについては、スピードの上げ下げや角度変更が滑らかでないためにカメラの動きに意識が取られてしまうのが残念です。

また、人間を貫いてカメラが動くのも、結構気になってしまいます。

音の使い方として、空港というのは独特の音が沢山漂っている空間です(ピンポーンという呼び出し音ひとつ聞いても「空港」と分かる音がありますよね?)ので、せっかくですからそういった音を上手く入れて行くだけでもかなり空港感が出ると思います。

全体として「何を見せたいのか、伝えたいのか」「それを見せる、伝えるためにはどこを切り取れば効果的なのか」が絞れていない印象で、切り取り方を考えると格段に良くなるはずです。

   
     
 

 

 
  作品14 吉池 葉子様 大成建設株式会社
 

【伝えたいメッセージ】

何千年後かの未来、人々は島に集まり、シェルターの中で暮らしています。 そのシェルターは人々を守りながら、時間の経過や自然の様子を映し出します。 ガラスのタワーの質感、光の変化を表現したくて作成しました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200 
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Revit 2016
モデル作成時間   1時間
モデルデータサイズ   100KB
Lumion6データサイズ  100KB
Lumion6 使⽤エフクト   イン/アウト、レンズフレア、移動、太陽の状態、サウンド

動画レンダリング時間   2時間
静⽌画レンダリング時間  1時間

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

全面がガラスで、ミラーのように反射したり透過したりする空間の中をカメラが飛び回る表現はとても印象的です。

カメラが物理法則を無視してガラスの中に突っ込んでいった後のショットの位置関係が分からないので戸惑いますが、おそらくはそれも演出意図なのですよね?そうであれば、その演出に統一した方が効果的で、途中からフェードイン・アウトを使ってしまっているのが勿体無い気がします。

また、そうやってせっかく幻惑の演出が効果を表しているところで、滑らかでないカメラワークが時折挟まってくるのが残念です。

例えば1分ちょうどのところで、気持よく上昇していたカメラが急に90度右方向へカーブを切ったり、1:38のところで、飛び回っていたカメラが一度止まった後に「よっこいしょ、よっこいしょ」な感じで目標点まで回ったりするようなところです。

また、作品の冒頭とラストで建物の外観が見られますが、その時間をもう数秒ずつ取って欲しかったです。

ユニークな建築物ということで観客としてはやはりその全容を見たい気持ちがあるところに、フェードイン後もしくは前の1秒強しか全景が見られないので、ちょっとストレスを感じると思います。

ストーリー性という意味では、解説文にある「未来の世界でシェルターに暮らす人々」という物語は、残念ながらこの作品を観ただけでは伝わって来ないかと思いますが、そこが主眼ではなく建築物の醸す空間に焦点を当てられたということかと思います。

最後に音ですが、せっかくなのでもっと、波の音や木々の音を上手く聞かせて、音楽は無しが最小限の方が、より幻惑感が活かせたのではという気がします。

更に、最後の音楽がブツ切りなのでそれまでの雰囲気が台無しで非常に勿体無いです。せめてフェードアウトしたいところです。

   
     
 

 

 
  作品15 小宮 みちる様 大成建設株式会社
 

【伝えたいメッセージ】

都会の喧騒を感じない大自然の中で、一日中、波の音、シンボリックな影、動物たちの泣き声、光の移り変わりのみを感じる。 壮大な環境の中で自然や動物たちと共生してすごす、未来の別荘空間の一日を表現しました。ビルに囲まれ、自然を見ないで過ごす日々に自然や動物たちと共生して得られる豊かさを未来の空間として表現しました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200

■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Revit 2016
モデル作成時間   1日
モデルデータサイズ   200.3MB
Lumion6データサイズ  23MB
Lumion6 使⽤エフクト   太陽・インアウト・集団移動・被写界深度・手持ちカメラ・ビネット・ムーン
動画レンダリング時間   15時間
静⽌画レンダリング時間   1分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

「一日中、自然の摂理を感じられる建物の中で快適な時間を過ごす」というコンセプトがしっかり伝わってくるムービーと感じました。

光と影を意識して効果的に使っていらっしゃって、25秒の地面に映る影の模様や、47秒辺りで奥の壁に映る2Fの人物の影などはとても素敵です。

その中で勿体無いと思うのが、1分ちょうど辺りで日没を迎えているのにラストの天窓のところで再び青空が見え、そこからタイムラプスで月夜の空に変わっていくという構成です。

ここは思い切って、一度日が沈んだらもうあとは夜空へダイレクトの方が、時間の流れが感じやすいのではと思います。

そして、このゆったりとした空間を表現するのに対し、カメラワークが忙しすぎるのも勿体無いです。

建物の内部を沢山見せたくて、限られた時間の中でカメラに長距離移動をさせてしまうのだと思いますが、ここは見せるべき場所を厳選し、作品のトーンに合ったゆったりしたカメラワーク、もしくはいっそカメラは固定でカット割り、という思い切りが、実は観客に残りのスペースを想像させて結果として効果的になると思います。

音に関しては、波の音が効果的なのですが、音楽とぶつかってしまっているのでどちらかのボリュームを下げるか、もしくはここは波音だけ、ここは音楽だけ、のような使い分けをすることで両方をより効果的に使えると思います。

   
     
 

 

 
  作品16 廣澤 克典 大成建設株式会社
 

【伝えたいメッセージ】

生活から切り取られ、忘れ去られた渡しの未来について考えます。東海道唯一の海上航 路として、旅人によって栄えた宿場町 / 桑名。交通の発展とともに生活の中から渡しは 切り取られるも、漁村としての歴史的文脈は今なお、燻ぶりながらも絶やしていません。 この町の系譜を読み解き、今亡き記憶としての「渡し」を住民のウケザラとして構築し、 時間の経過、四季の移ろいによっても変わらない、人々の日常の未来を表現しました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Rhinoceros
モデル作成時間      5時間
モデルデータサイズ    100 MB
Lumion6データサイズ  180 MB
Lumion6 使⽤エフクト  サウンド/二点透視/シャドー/神の光線/雲/ブリーチ/タイトル/インアウト/飛行機雲/太陽/感光度/被写界深度/レンズフレア/オーバーレイ画像/風の表現/太陽の状態/水/雲のボリューム/アナログカラーラボ/秋の紅葉/
動画レンダリング時間   3時間
静⽌画レンダリング時間  20秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

桑名の渡しをベースとした街の系譜、という素敵なテーマがありながら、それが感じられるストーリー性や構成が無いことが残念です。渡しをベースにするのであればやはり、一度は渡し船をビジュアルとして見せないことには伝わらないのではないでしょうか。導入部分のスピードも、渡し船というよりモーターボートのそれで、歴史を感じられるようなゆったりした動きの方が適切だったのではと感じます。

「輪廻する渡し」というこれまた魅力的なタイトルが入っていますが、読みづらいのが惜しいです。

テロップの視認性はムービーにとって案外大事ですので、もう少しグレーを入れるなり級数を上げるなりしないと、観客が読めないかと思います。

25秒〜50秒辺りの空中を飛び回るようなカメラワークも、テーマにあまりマッチしていない印象です。

50秒からの柱の中を移動するショットについては、柱の連なりを表現する上で効果的と思います。

55秒からの長い固定ショット、悠久の時の流れを少し感じられて、いいと思います。

本当はここに、さざなみの音や、何であれば渡し船を想起させるような音を入れても良かったのではないでしょうか。

空間を感じさせるのに音は非常に重要ですが、本作のように周りに良い音が沢山あるはずの状況であれば尚更、それを有効に活用させることで格段にイメージが膨らむと思います。

構図の取り方として、全体に、もっと前景に何か(樹木、柱、草、鳥、動物など)を置くなどして奥行きを出されたら、平面的でなくより「空間」が感じられるかと思います。ムービーの終わりが唐突なのも勿体無いです。

   
     
 

 

 
  作品17 松延 浩人様
 

【伝えたいメッセージ】

ある1つの建築設計プロジェクトを行う際に、その建築を建てた際の地域の景観の スタディを行う工程をムービーに起こした。屈んで模型を覗きこんだり上から俯瞰で 眺めたりする所作を意識して、制作したモデルに製作者の目線を加えたムービーにした。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Revit 2016
モデル作成時間   3日
モデルデータサイズ  1GB
Lumion6データサイズ 890MB
Lumion6 使⽤エフクト  シャドー、手持ちカメラ、色の収差、二点透視、感光度、ボリューム日光、太陽、神の光線、スタイロフォームエフェクト
動画レンダリング時間   3時間

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

ムービー作品として成立することを意図したものでないようなので評価がしづらいです。

ひとつの映像として成立するにはやはり、起承転結的な構成が必要ですし、映像として見せるための演出、そして意図が必要になりますが、ここには「意図」そのものが無く、単にプレゼンとして見せることだけを考えた断片的なものかと思います。

まさに解説文に書いてあるとおり「模型の現物の代用」ということかと思います。

地域の景観のスタディ、という意味では街ゆく人の目線のショットが必要なはずですが、どのショットも空撮だったり、水面を行くショットだったり、人間の歩行スピードを遥かに超えるスピードだったりと、これで街の雰囲気を実感するのは難しいと思います。

また、重要な要素としての音や音楽が入っていないのも、ムービー作品として成立していない要因のひとつです。

「構成」「視点」「感情の喚起」を意識して組み立てて行かれると、「模型のパーツの切り取り」から発展して「映像作品」になっていくと思います。

   
     
 

 

 
  作品18 水野 裕介様
 

【伝えたいメッセージ】

この作品では、時代の流れと共に島民がいなくなった島の未来をイメージしました。また、この建物は、かつて多くの人が暮らし、島民の憩いの場になっていた海辺に建つ、パラメトリックな構造の木製パビリオンです。時の移り変わりや島の表情を天気で表現し、最後には、木で作られたパビリオンが緑に覆われ、自然に還っていく構成としました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Revit 2016
モデル作成時間   3時間
モデルデータサイズ  117MB
Lumion6データサイズ 47.0MB
Lumion6 使⽤エフクト 太陽 太陽の状態 シャドー 雲 雨 高度な動き サウンド イン/アウト アナログカラーロボ 神の光線 移動 二点透視 手持ちカメラ レンズフレア ビネット 被写界深度 風の表現 ブリーチ タイトル
動画レンダリング時間   1時間20分
静⽌画レンダリング時間  10秒×2枚

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

長い長い時の流れと、それに伴って募る荒涼感の表現にトライされていて、物語性は本来充分にあるはずの作品と思います。惜しいのは、構図の取り方、組み合わせ方がそのテーマの表現に適したものになっていないことです。

ひとつの場所の時の流れと変遷を表現するならば、同じ構図だったり撮り方だったりのショットを積み重ねていくことが最も有効です。

逆に、そうでないと初見の観客には、各ショットが見せているのが同じ場所なのか違う場所なのか、同じ場所ならどう変化したのかを感じ取れないものです。

ある意味、恐らく最も有効だったのは、全く同じ構図の固定ショット5〜6カットで変わっていく景観を表現し、その合間に建物や自然のディテールを見せるインサートを挟んでいくような構成だったかも知れません。

天候や光の変遷から解釈すると、「開放感→閉塞感・寂寥感→開放感(寂寥感を伴った)」という流れをお作りになりたかったのでしょうか?

中盤でビネットのエフェクトを使われていますが、このエフェクトを使うと視野が狭くなるので、そこに更に速いカメラワークを使ってしまうと、観客にとって認識出来る視覚情報が少なくなりすぎてフラストレーションになります。(映画だと、POVホラーフィルムで意図して観客にフラストレーションを与えるために使う手法です)

8mmフィルムのようなノスタルジーの効果を狙うのなら、カメラはフィックスで使われる方が良いでしょう。

冒頭のショット、建物や人物が固まって配置されているので少し狭苦しい感じです。

人物をもっと手前にも配置して奥行きを出されたらいかがでしょうか。

中盤の雨ですが、カメラの手前に雨が降っていないように見えるのですが、これはテクニカルなものでしょうか?雨も、奥行きを表現するのに良い方法ですので上手く活用されてはと思います。音に関しては環境音と音楽、どちらもしっかり基本に忠実な使い方をされていて良いと思います。

終わりのタイミングも、余韻が残る終え方で良いと思います。

   
     
 

 

 
  作品19 石井 孝典様
 

【伝えたいメッセージ】

未来の門前仲町、富岡八幡宮の参道沿いに建つホテルと観光センターのコンプレックス。神社の形態と呼応するゆるやかにカーブした一枚の大屋根の下、観光客や地域の人々がさまざまな活動を行う様子を、ワンカットの中で時間の経過とともに表現した。人々の動きを丁寧に作りこみ、一分半という短い時間の中でいろいろなストーリーが想像できる作品を目指した。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Revit 2016
モデル作成時間   3日間
モデルデータサイズ   135MB
Lumion6データサイズ  596MB
Lumion6 使⽤エフクト   太陽・光拡散・ボリューム日光・神の光線・被写界深度・移動・高度な動き・色の収差・色の補正・ノイズ・二点透視・サウンド・タイトル
動画レンダリング時間   4h
静⽌画レンダリング時間   20s

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

シンプルなカメラワーク、フィルム的なフリッカーやノイズのエフェクト、そして音楽を使わずガヤの音だけという音使いなどのミニマルな演出が、観客の頭の中にその空間のイメージをしっかり喚起させることに成功していると思います。

ただ残念ながら、本来は重要な要素のはずの、ここが富岡八幡宮の参道であるということはこの映像から伝わって来ていないかと思います。

参道、せめて鳥居だけでも記号として入っていたら…という気はしてしまいます。

人の動きも、見えるかどうか位遠い人物やフレームの端にしか映っていない人物まで、丁寧に作りこまれていて、きっちり生きた空間を感じさせてくれます。

カメラから遠い位置に配置された人物ばかりですが、もっと近い位置への配置を使ったらどうなるのか、興味があるところです。

足許だけだったり、スーツケースだけだったりぐらいのアップのサイズでカメラで追いかけたりするのも、人間の躍動感や活動の感覚を出すのにもしかしたら有効かも知れないと感じました。

冒頭のカットですが、ここで上から下へのクレーンダウンをすることにほぼ意味がないように思います。

自信を持って固定ショットにし、前を横切る人物(この人は唯一、カメラ近くにいますね)や、フォーカスが合っていく過程をしっかり見せてはいかがでしょうか。

また、タイトルが小さすぎて視認性がありません。

色味、サイズの再検討をされることをお勧めします。

0:15からの横移動ショットはとても素敵なのですが、人物が通常のスピードで動く中、日射だけタイムラプスにしてしまっているので、観客は時間経過の表現と受け取れず、インデペンデンス・デイな感じになってしまっていますね…いいショットなので勿体無いです。

その後の室内の横移動ショットも、雰囲気がしっかり伝わってきてとてもいいと思います。

しかし、ラストショットについては何に焦点を当てようとしているのかが伝わりづらく、最後の締めとしては残念です。

もし開放感で終わるのが意図でしたら、もっとカメラが上昇する必要があるかと思います。

   
     
 

 

 
  作品20 菊地 航様
 

【伝えたいメッセージ】

自然光の美しさを強調するような大規模建築物の設計を行いました。
ガラスやエキスパンド・メタルのファサードは一日の太陽の移ろいを柔らかく濾過し、優 しい光を建築に取り込みます。また、建物内に設けられた緑地スペースには色とりどりの 植物や生き物達があふれ、自然と建築の距離を近くしています。太陽のもとで行われる人 間の日常的なアクティビティを美しく彩る光の推移を表現しました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Revit 2016
モデル作成時間   2週間
モデルデータサイズ   300MB
Lumion6データサイズ  135MB
Lumion6 使⽤エフクト   二点透視、イン/アウト、移動、集団移動、
タイトル、アナログカラーラボ、雲、太陽の状態、神の光線
動画レンダリング時間   4時間
静⽌画レンダリング時間   1分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

構図の取り方、落ち着いたカメラの動きなど「建築物を見せる」という意味ではベストな表現をされていると感じます。

マスターショットから細部へ、という基本に忠実な構成も好感が持てます。

一方で、映像作品としてのストーリー性への意識は感じられず、建築物以外のインサート等を入れて全体を通じる物語を構築する試みがあれば、更に印象深いものになると思います。

各ショットの繋にフェードイン・アウトを使用されていますが、カット繋ぎを基本に、時間経過などの表現意図がある場合のみフェードを使う方が、スッキリと見られますし、また、観客がカットとカットの行間にあるものを想像しやすくなります。

冒頭のカットでは、テロップの視認性が低く、これは案外見る方にとってストレスになります。

また、せっかく落ち着いたスピードのカメラワークを使っている中、雲がタイムラプスで速く動いてしまっているので、本来焦点を当てたい対象から注意が削がれているのが勿体無いです。

0:48からの空中浮遊ショットでは、それまでしっかり抑制できていたカメラスピードが速くなりすぎているのが残念です。

こういった浮遊ショット、つくり手側はどうしても頭から終わりの建物を抜けるまで全てを見せたくなるものですが、そうすると浮遊スピードが速くなりすぎて観客側はどこを見ればよいか分からなくなりますし、また、途中で飽きてしまうものです。

移動スピードを抑えて、移動の一部をしっかり見せれば、観客は残りの部分のストロークにイマジネーションが広がります。(見せたい箇所が移動ストロークの中に複数ある場合は、切り取って数カットに分けて見せることになります)

1:16からのラストショットについても同じことが言えるかと思います。ラストがただ唐突に終わるのも勿体無いです。

この流れであれば空まで上がって雲のショットで終わるなり、何らか余韻を残す工夫が欲しいところです。

音の使い方は、音楽を使わず環境音のみで空気感を感じさせてくれて、この映像については最適な選択だと思います。

   
     
 

 

  作品21 酒井 江梨子様
 

【伝えたいメッセージ】

クリエイティブで効率的な業務を行うために、集中する空間と休息の空間が欠かせない。都心にオフィスが集中し、業務に最適な空間が確保できない中で、あえて郊外の自然に恵まれた場所にオフィスを設けることにより、速度が速くスムーズな通信環境によって各都心部とつながりながら、ワーカーが自然と触れ合って休息できる快適で充実した生活が送れるようなワークスペースを提案したい。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Revit 2016
モデル作成時間   12時間
モデルデータサイズ 127MB
Lumion6データサイズ 35.6MB
Lumion6 使⽤エフクト  タイトル、霧、ホライゾン雲、雲、シャドー、色の補正、イン/アウト、タイトル、レイヤーを隠す、移動、被写界深度、二点透視、風の表現、神の光線、太陽、飛行機雲、リフレクション、スポットライトの色をアニメーション化、太陽の状態
動画レンダリング時間   5時間
静⽌画レンダリング時間   1分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

自然の中のオフィスというテーマとのことで、「自然」に言及する表現はしっかり効果的に出来ているのですが、一方で「オフィス」に言及する表現が不十分な印象です。(スーツ姿の人物が散りばめられてはいますが、それだけだとこの空間がオフィスであるという伝達になっていない印象です)

0:49辺りのPCデスクが並ぶ空間と、デスクに向かう人物がこの中ではもっとも「オフィス」らしい表現と思いますので、少なくともこの空間をもっとじっくり見せて「仕事」「オフィス」を伝達する記号としたかったところです。

良く見るとファイルを持った女性なども配置されているようですので、もっとそれらをフィーチャーされたら良いかと思います。

また、全篇を通してカメラの移動が速すぎ、各ショットにおいて何を見ればいいのかを観客が掴みづらい印象があります。

本作のテーマである「休息できる空間」の雰囲気を醸す意味でも、もっともっと落ち着いたカメラワークが適切かと思います。

基本は、人間が歩く以上のスピードで動かさないことです。

0:12、0:14、0:15の自然を現すインサート、意図と構図はとてもいいと思います。非常に勿体無いことに、これらインサートが短すぎて観客に伝わらず、また、自然の持つ雄大さやリラックスの雰囲気の表現として成立していません。

最低3秒、この表現目的なら5秒近くとられた方がいいと思います。

後半、ショットの繋ぎがフェードイン・アウトになっているのも勿体無い気がします。フェードに意味がある場合以外、普通にカットで繋いだ方が、見る方のストレスが少ないです。ラストは、音楽のタイミングも合わせて夜に落ち、余韻を残して終わっているのが好印象です。

一方で音楽について、0:53の辺りで、場面が変わっていないのに音楽が切り替わるのが気になります。

その後すぐに別な音楽に切り替わる部分も気になります。音楽も音符の変わり目で編集するか、場面の切り替えに合わせてフェードイン・アウトする必要があるかと思います。

 
   
   
 

 

  作品22 金城 拓也様
 

【伝えたいメッセージ】

とある門前町の未来の再開発計画。神社から川へと続く情緒あふれる場所です。 軸線と川へのアクセスを大切にし、川へと誘われるような新しい建築の提案です。 ヒューマンアクティビティを中心に川へと続くカットを多く編集しました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Fujitsu CELSIUS J550
CPU       Intel® Xeon® E3-1225 v5
メモリ      16GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro K2200
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Revit 2016
モデル作成時間  12時間
モデルデータサイズ   12,300KB
Lumion6データサイズ  60,3055KB
Lumion6 使⽤エフクト  太陽、雲、神の光線、色の補正、手持ちカメラ、アナログカラ―ラボ、光の拡散、2点透視、イン/アウト、被写体深度

動画レンダリング時間   8時間
静⽌画レンダリング時間  0.5時間

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

「川へと誘われるような新しい建築」がテーマとのことですが、それが観客に伝わるようにするにはもうひと工夫ふた工夫が必要な印象です…。

冒頭も、せっかくテーマを掲げたテロップを入れていらっしゃるのに超拡大しないと読めないサイズ、フォントなのが勿体無いかと思います。

ラストの川べりでただ寛いでいるような固定ショットは、テーマや雰囲気を伝えていてとても良いと思いますので、むしろ、これをファーストショットにして、そこから建築の紹介へと導入していっても良かったかも知れません。

そして全体に、各ショットで「何を見せたいのか」という意図が、ちょっと散漫な印象です。ひとつのショットにはひとつの「意図/意味」だけを担わせて、別な意図・意味を提示する時はその都度、カットを変えるのが基本です。

そういう意味で、カットの中でのカメラの移動は、ひとつの方向のみへの移動に限ると、見る方は意図を感じやすく、そしてかなり見やすくなります。

この作品ではショットの中でカメラの移動スピードが変わったり、移動の方向が縦横無尽に変わってしまったりするので、正直、非常に見づらいです。

また、カメラの移動スピードが速すぎて、肝心の提示したい対象物をしっかり見ることが出来ません。

それから、全体を通じて露光オーバーな演出をされているようですが、ちょっと飛ばし過ぎで見たい部分のディテールが見えない箇所があるのが気になります。

音の使い方に関しては、ところどころ音のないショットがあったり、音に切れ目があったりするのが気になってしまいます。

環境音だけで雰囲気を伝える意図は良いと思います。

技術的なところでは、せっかく配置した人間が、手足は歩く動作をしているのに移動していなかったりするのも、非常に目がいってしまいます。

 
   
   
 

 

  作品23 宝田 聡様 株式会社アブゼロ
 

【伝えたいメッセージ】

この作品は30年後の未来を表現しました。自転車に変わりドローンが活用され、 車は空を飛び、そんな時代に家族でリゾートに出かける休日を動画化した作品です。 リゾート内は五重の塔型ホテルをシンボルとして、江戸時代平屋のお部屋からツリーハウス型 の部屋等があり、夜には月を見に行くドローンツアー等もあります。 ルミオンを使って自然の空気感とちょっとだけ遊び心を演出出来ればと思い制作しました。

【詳細情報】

■パソコンスペック

機種名              HPZ420

CPU                 Xeon E5-1620 3.60GHz

メモリ              16 GB

ビデオカヸド      NVIDIA Quadro 4000

■モデルデヸタ情報
モデリング使用ソフト        3DS Max 2016 モデルㆺ成時間                      40 時間
モデルデヸタサイズ             39Mb Lumion6 デヸタサイズ       229 Mb
Lumion6   使用エフクト         太陽、              シャドー、水、リフレクション、              雲、集団移動、移動、被写界深度、ビネット、、レンズフレア、神の光線、二点透視

動画レンダリング時間        20時間
静止画レンダリング時間        2 分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

非常にストーリーコンセプトが明確で且つユニークなのが素晴らしいと思います。

カレンダーから引いていくオープニングも、コンセプトを頭でしっかり観客に伝えられてとても良いと思います。

ただ、このOPカットと次の家族のカットは、本当は、カメラの動きは最小限に留めておいた方が、家族がドローンで飛び立ってからの飛翔感、躍動感がより効果的に見せられると思います。

特に2カット目の家族勢揃いの姿は、どうせなら正面からしっかり見せておいた方が「家族がこれから冒険に出る」という期待感が醸成出来るのではないでしょうか。

その後、0:38のところで、せっかく気持ちよく飛んでいたカメラが、カット終わりで止まってしまうのが惜しいです。

ここはカメラが動いている間にカットを切り替えるべきでしょう。

0:43からのカットはドローンで飛んでいる家族の誰かの視点という意図かと思いますが、とても有効で、自分がその冒険旅行に参加している気持ちになれますね。

ドローン上の人間の視点に更に近づけるには、その気持になって、カメラを手持ち効果で少し揺らしてみたり、左右少しキョロキョロさせてみたらいかがでしょうか。

このカットまでで充分「ドローン旅行の飛翔感」は伝わっていると思いますので、残りの後半では、少しカメラを落ち着けて「リゾート」であることを伝えることにシフトしたらより良い構成になったかも知れません。

特に、せっかくCG空間内に素敵なツリーハウスを作られているのに、あまりそれがじっくり見られないことで印象に残らないのが勿体無いです。

ハウスで寛ぐ家族を固定カメラでしっかり見せてリゾート感を出した後に、最後の夜空を散策する四人のショットで締めたらベストかも知れません。

音の使い方としては、音楽の尺がちゃんと動画に合って終わっているのが好印象です。

欲を言えば、風の音、鳥の声、水音など環境音が入っていたら、更に冒険&リゾートの感覚が伝わってくるものになったのではと思います。

 
   
   
 

 

  作品24 小田原 仙様 株式会社日建ハウジングシステム
 

【伝えたいメッセージ】

経済原理は建築を高密化・高層化させた。高密度・高層化していく都市の建築に対し、 「余白」を挿入させたいと考えた。そこで建築群に一つのデザインルールを設ける。 「下層階になるほど建築をセットバックさせる」こと。 未来へ向けてセットバックやポケットパークを持つ建築が林立していくことで それらは繋がり、光が入る緑が広がっていく都市が形成されていく。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      DELL T5500
CPU       Xeon E5540 2.53GHz
メモリ      48GB
ビデオカード   GeForce GTX760
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Sketchup2014
モデル作成時間   4日
モデルデータサイズ   13MB
Lumion6.3データサイズ  300MB
Lumion6.3 使⽤エフクト   被写界深度 ビネット 光拡散

動画レンダリング時間   2時間
静⽌画レンダリング時間   1分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

「余白」「緑」というテーマ/コンセプトが明確に、そして的確に全体構成に反映されていると思います。

1分30秒という限られた尺の中、冒頭のシンボルだけのショットで7秒とったり、水滴のみのの5秒ショットを3回リピートするというようなことは、実は映像編集に精通してこないとなかなか思い切って出来ないものですが、本作品の導入として、このショットがとても効果的に機能していると思います。

少し勿体無いかも知れないと思うのは、次の0:08からのショットと0:13からのショットについては、まだテーマである「緑」の力が働く前という意味でも、カメラを動かさない固定したショットにしておいた方が、水滴以降の解放感、躍動感がより際立ったかも知れません。

また、細かいながらも編集のテンポを作るのに重要なポイントとして、0:29〜、0:54〜、1:04〜のカメラ横移動ショットの一連について、カット頭でカメラが動き始めたり、カット尻でカメラが止まってしまったりしているのが、リズムを崩していて非常に勿体無いところです。

カメラが既にフルスピードで動いている状態でカットが始まり、フルスピードで動いている内にカットを終わらせると、テンポが変わらないまま流れるように繋いでいけますし、見る方もリズムに乗って見ることが出来るようになるはずです。

加えて、ほとんどのカットをフェードイン・アウトで繋いでいらっしゃいますが、普通のカット繋ぎに出来る箇所が幾つかあると思います。

フェードすることに演出意図がある場合以外はカットで繋いだ方がリズムを損ねませんし、観客も行間へのイマジネーションを膨らませやすいかと思います。

 
   
   
 

 

  作品25 川口 豊夢様
 

【伝えたいメッセージ】

「あなたの好きな場所をあなたのものに」そんなコンセプトをもとに新しい別荘の形をここに提案します。どこにでも建てられることを表現するためロケーションを変え、その場所の特性を引き出せるように動画を作成しました。未来の別荘空間を野原に、山に、海に理想の場所に建ててはみませんか?

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      iMac (27-inch, Mid 2010)
CPU       2.93 GHz Intel Core i7
メモリ      16GB
ビデオカード   ATI Radeon HD 5750 1024 MB
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Rhinoceros
モデル作成時間   8時間
モデルデータサイズ   4.65MB
Lumion6データサイズ  107.6MB
Lumion6 使⽤エフクト   太陽 シャドー ムーン 雲 霧 雲のボリューム 風の表現 ホライゾン雲 ボリューム日光 高度な動き インアウト 神の光線 設計図

動画レンダリング時間   200分
静⽌画レンダリング時間  32秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

コンセプトは明確に伝わってくるのですが、カメラワークと編集が忙しすぎて見ている方が「何を見ればいいのか」にフォーカス出来ない感じがあります。

構成としても、建築物自体のコンセプトが明確ですので、まずはこのカプセル型の建築物がどういうものかを単体で、ディテール含めてしっかり見せた上で、それが使われる様々な状況をテンポよく見せていく、という流れにすると見やすいかと思います。

0:20からの、カプセル内部の雰囲気を日射のタイムラプスとベッドだけで伝えるやり方は効果的と感じました。

一方で0:34の風景だけのタイムラプスはカプセル建築物をフィーチャーする役割を果たしておらず、テンポも損ねていて不要な気がします。

0:44〜と0:52〜のショットは役割がダブっていて、尺の使い方として無駄な印象です。

そして、それ以降、とにかくカメラワークが忙しすぎて、見るべきものが頭に入ってきません。

せっかく被写体が面白いのですから、ここは、少なくとも物理的に撮影出来るスピード(MAXでドローンの飛行スピード辺りが目安と思います)の範囲で動かし、必要ならカットを割るべきと思います。

 
   
   
 

 

  作品26 張 強様
 

【伝えたいメッセージ】

急激な都市化の進行により、都市へ膨大な人口が流れ込んでいます。 都市がまわりの資源を奪い、農村など非都市地域が衰退していきます。 本ストーリーは「Green Town」という廃棄された村の村人が都市から帰った時、 緑を夢見るシーンを作りました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名     LENOVO Win7 x64
CPU      Intel(R)Core(TM)i7-4960X @3.60GHz
メモリ     64 GB
ビデオカード  NVIDIA Quadro K5000
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Rhinoceros
モデル作成時間          20時間程
モデルデータサイズ      108 Mb
Lumion6データサイズ    748 Mb
Lumion6 使⽤エフクト   Cloud, Sun, Lens flare, God ray, Depth of field, Handheld camera, In/out, hide layer, Reflection, Selective saturation, Depth of field, Advanced move, Foliage wind, Exposure, Bloom, Analog color lab, God rays, Bleach
BGM                     西側の壁との対話(作者:藍舟)
動画レンダリング時間   4時間ほど
静⽌画レンダリング時間   3分ほど

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

哲学的なテーマと世界観、それを美しさとユニークさを持つビジュアルとして造りこむ技術がしっかりあるのに、それらを映像として表現するための技術がないために非常に勿体無いことになっている印象です。

人間が頭の中で情報を処理するスピードはそんなに速くありませんから、ひとつの表現・意味を伝えるのにシンプルなものでも3秒、少し想像力や理解力を要するものでしたら5〜7秒位はその画を見せる必要があります。

まず、冒頭の「GREEN TOWN」という標識が、文字として頭に入るのに必要な尺に足りていません。

次に、0:20で最初に緑の芽が見えるところは重要と思いますので、ここも、もう1秒か2秒、しっかりと芽をフィーチャーして見せたいところです。

0:33〜の、窓から差し込む光の落ち葉の影だけで、増えていく緑を表現しているのはとても素敵だと思います。

そしてせっかくそこから、階段に巻き付くツタで「増えていく緑」への期待感を盛り上げてドアが開いた瞬間、ホワイトアウトしてしまうのはもの凄く勿体無いです。このままカメラをドア外へ移動して、一面の緑を見せた方が相当にカタルシスの度合いが違ったのではと思います。

更には、本当なら階段途中のツタも、もっと落ち着いてカメラを止めた状態で(カットを割って)見せた方がよかったかも知れません。

初見の観客と、全てが頭に入っている自分では認識できるスピードが全く違うことを常に意識されるとよいと思います。

ラスト1:20辺りからですが、一度、カメラの移動スピードが「カクン」という感じで変わっているのが惜しいです。

カメラ移動のスピードが急に変わると観客はそちらに意識が行ってしまいますので、せっかくのラスト決めショット、スムーズに一定の割合で速度を落としたかったところです。

余韻が残り、この先への想像が膨らむ緑の芽のショットはラストとしてとてもいいと思いますので、ここも、決めサイズになってからあと2〜3秒は待って、それからフェードアウトしたいところでした。

 
   
   

 

 

  作品27 笹野真紀様
 

【伝えたいメッセージ】

主要な工事施工段階を経て、建物完成に至る流れをルミオンで表現しました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      マウスコンピューター Gtune
CPU       CORE i7
メモリ      16GB
ビデオカード   GTX980
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   REVIT
モデル作成時間   28時間
モデルデータサイズ   10MB
Lumion6データサイズ  95MB
Lumion6 使⽤エフクト  なし

動画レンダリング時間  15分
静⽌画レンダリング時間   1分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

テーマ、コンセプトはとても分かりやすく伝わりやすいものだったはずなのですが、それが明確な演出意図として反映されていないので初見だとなかなか、何を表現しようとしているのか伝わってこない印象です。

建築物が出来上がっていく様に焦点を当てるのであれば、基本、カメラはその敷地にいつも目が行く範囲の動きをするべきで、まず、ちょっと動きすぎだと思います。

また、人間の目線(地上からの)が一切入っていないため、客観的に建物が出来上がっていく変化は認識出来ても、感情を喚起していません。

せっかくクレーンや鉄骨などダイナミックな素材があるのですから、地上にカメラを置いて見上げるようなアングルのショットが欲しかったところです。

また、せっかくCGで、カメラに完全に同じ動きを何度もさせることが出来る訳ですから、ひとつの動きの中でタイムラプスなり、ディゾルブなりで建物が出来上がっていく様を見せるカットがあればもっと大分、効果的だったかと思います。

音楽のチョイスはいいと思います。

 
   
   
 

 

  作品28 登根 淳様 株式会社at-One
 

【伝えたいメッセージ】

設計者が常にシンプルに使うことをイメージして作成しました。 “未来の再生空間 3D-printer”が建物を再生する風景をイメージしました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      HP Z230
CPU       Xeon 3.3GHz
メモリ      8GB
ビデオカード   NVIDEA Quadro K620
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   REVIT2017
モデル作成時間   既存モデル使用 
モデルデータサイズ   25MB  
Lumion5.3データサイズ  14MB
Lumion5.3 使⽤エフクト  移動 高度な移動 太陽 雲 霧 

動画レンダリング時間   20分
静⽌画レンダリング時間   2分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

カメラを定点に据えて1カットで「再生」の様子を描くという意図はいいと思います。

しかし、ディテールが見られるカットが無い為「3Dプリンターで建築物を再生する」というのがどういうプロセスなのかが分からず、観客にはそれがストレスに感じられてしまうのではと懸念します。

また、この建築物がどういう建物なのか、どういうバックグラウンドがあるのかを伝える情報が無いので、映像作品として考えた場合、感情移入がしづらいものになっている印象です。

見る側には既に必要な情報が伝わっており、それを具体的にイメージするための補助的な映像として作られたものなのかと思いますが、是非、これが映像作品として独り立ちするためにはどうしたら良いかも、一度考えてみられてはと思います。

ラストでスケッチになるのも、ちょっとその演出意図が伝わって来ない印象です。

どうせなら静止画のスケッチにした方が「誰かがこの建物「再生」をイメージした」という印象を残せたかも知れません。

 
   
   
 

 

  作品29 神崎 陽平様 豊橋技術科学大学
 

【伝えたいメッセージ】

遠隔操作が一般化し、全ての車が遠隔で制御される立体駐車場を想像して計画した。動画作成時には、駐車場の全体形状を構成しているスロープの「複雑さ・滑らかさ」を魅せるように工夫した。また、オフィスビルを予測した中心のヴォイドを突き抜ける瞬間に注目して頂きたい。制御された車はこのエリアを避けて、昇降機により3階まで上昇し、吹き抜けを含むその他を公共スペースとすることで、歩車分離を実現した。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      BTO
CPU       Intel(R) Core(TM) i7-4790 @3.60Ghz 3.60 Ghz
メモリ      8 GB
ビデオカード   GeForce GTX 980
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Rhinoceros, Grasshopper
モデル作成時間  40時間
モデルデータサイズ 41Mb(周辺モデル21Mbを含む)
Lumion6 データサイズ  131Mb
Lumion6 使⽤エフクト 集団移動、高度な動き、光拡散、色の補正、タイトル

動画レンダリング時間   1時間10分
静⽌画レンダリング時間  1.5秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

何度か見てみましたが、この立体駐車場の構造の特徴を見せるのに、これ以上無い位にベストなカメラワークを設計されていると思いました。

建築物の美しさが全方向から、ディテールと全体像の両方、しっかり伝えられている印象です。

ただ、惜しむらくはそこに人間が絡んで来ないので、見た目の美しさから先の感情移入が出来るところにまで至っていないように感じます。

例えばですが、冒頭で車に乗り込む人物(主人公)を見せておき、その主人公の車をカメラが追うような流れがあると、観客が、より人間のストーリーとして感情を込めてみることが出来るかも知れません。

加えて「リモート操作」という情報を伝えているカットが無いように思います。

車を降りる人物、そこから動き出す車、などの描写は欲しかったように感じました。

音の使い方については、画がとてもしっかり設計されているので、本当は、車の走る音が環境音として入っていたら更にしっかりと臨場感を持って見られたかも知れないと思います。

また、比較的アナログ、アンプラグドで暖かめな音の音楽を使っていらっしゃいますが、テーマ的にはもう少し冷たくデジタルなものが合っていたかも知れないという印象を受けました。

最後に終わり方ですが、せっかくオープニングが非常に「オープニングらしい」始まり方をしているのに、ラストがぶつ切りなのが大変勿体無いです。

 
   
   
 

 

  作品30 竹中 亮善様 スターツCAM株式会社
 

【伝えたいメッセージ】

現地まで行かなくとも仮想現実内で行きたいところに行ける時代。 仮想現実を見るのに機具を必要としない時代。現実と同じような五感を味わえるような時代。 もし、我々のいる世界が仮想現実の中の世界で、 我々がいう仮想現実の世界が本当の世界だとしたら? この類のテーマはアニメ・映画で過去に何度も問いかけられましたが、 既に身近な問題になりつつあります。一度真剣に考えてみるのも面白いかもしれません。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      H87M-S01
CPU       Intel(R) Corel(TM) i7-4770K CPU @ 3.50GHz
メモリ      16.0GB
ビデオカード   CX240
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   GLOOBE, Sketchup
モデル作成時間   15~20h
モデルデータサイズ   GLOOBE:9.8MB  Sketchup:150MB
Lumion6.3データサイズ  230MB
Lumion6.3 使⽤エフェクト In/out,Color Correction,Chromatic Abettations,
Bloom,Sun,Sunstudy,Moon
動画レンダリング時間   計1時間/回
静⽌画レンダリング時間   5~10秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

仮想世界と現実世界の行き来、というテーマとのことですが、残念ながらそれが伝わる構成になり切れていない印象です…少なくとも観客に対して充分な記号と情報を与えきれていないと思います。

仮想と現実の行き来ということであれば、行き来する「主体」が両方の世界を通じて見えていないといけないと思うのですが、その「主体」が相当分かりづらいです。

現実世界のネコ=空想世界の白熊、が主体??という意図でしょうか?もしくは、普通に捉えると前半に出てくる男性が「主体」と考えられますが、彼は空想世界に登場せず、空想世界に登場する女性が今度は現実世界に侵入してくるという流れが、何と何がどう繋がっているのかについて分からなくさせています。

ネコのアップのカットで男性が消えているので、男性=ネコ=女性という意図でしょうか?それであれば3者に何らか共通の特徴を持たせるなり、それを伝える記号が必要と思います。

テーマはユニバーサルで古典的な面白いものだと思うので、しっかり伝わる構成が欲しかったです。

編集の技術的な面でも、各カットがブツ切り、特に音が途切れているので非常に見づらく、カット編集の基本をぜひ、一度トレーニングされてはと思います。

 
   
   
 

 

  作品31 藤井 伸茂様 
 

【伝えたいメッセージ】

2点のことを中心に作成しました
●インテリア空間の表現
実務での作業に限りなく近い感じでどのようなものができるのか?
●時間の制約
限られた時間内でどこまでできるのか?

【詳細情報】

■パソコンスペック
CPU      Core i7 3.4GHz
メモリ      16GB

ビデオカード   Quadro K2000M

■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   3dsmax
モデル作成時間    1日(細かい修正3日)
モデルデータサイズ   200M
Lumion5.3データサイズ  400M
Lumion5.3 使⽤エフクト  太陽 被写界深度 サウンド 色の補正
動画レンダリング時間   15時間
静⽌画レンダリング時間   各1分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

インテリア空間の全体像をしっかりと見せるという意図に徹した素直な演出には好感が持てます。

美術・照明がしっかり美しいので、このやり方がベストなのかも知れませんね。

映像作品として更に観客に入り込んでもらうためには「始まり」「終わり」を明確にすることがひとつポイントと思います。

例えばですが、壁のアップだったり、本棚などの背後からカメラの移動が始まり、最後にそこに戻る、等の「始まった」「終わった」感のある構成を考えてみられてはいかがでしょうか。

また、カメラワークはなるべく一方向に収め、あまり左右に振れない方が、観客に余計な演出意図を感じさせずベターです。全体にとても流麗なカメラワークなのですが、0:30と0:53の辺りで、カメラが方向転換してしまうのがちょっと勿体無い印象です。

円形デスクについては冒頭とラスト付近で割としっかり見えていますし、右奥のPCスペースまで一方向の曲線で動かしてからバックして戻る円形の軌道で行ってはいかがでしょうか。

音楽のチョイスですが、ノスタルジーを含んだ音色とメロディーなので、「これから活躍するオフィス」というより、微妙に「解散した会社の誰もいなくなったオフィス」的な雰囲気に感じられるかもという印象があります。

結構音楽の選択が難しい映像と思います。

 

 
   
   
 

 

  作品32 長田 章吾様
 

【伝えたいメッセージ】

過去から未来への進歩。それは、過去、現在の歴史の上に成り立つ。 本作品では、人が馬に乗っていた時代から始まり、近未来の20XX年に超高効率風力発電やバイオテクノロジーを用いた自然栽培による自給自足が可能となった海上都市へと辿り着く。また、海上都市への道のりにおいて、光学ガラスで出来たTransportion Spaceの中では、原野や小屋、住宅、工場、ビル、超高層等の人類の軌跡を確認する。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名  NZC150 Win7 x65
CPU  Intel®Core(TM)i7-4710MQ [email protected]
メモリ 8G
ビデオカード GeforceGTX950M
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Sketch Up
モデル作成時間  25時間(検討含む)
モデルデータサイズ 10Mb
Lumion6データサイズ 515.9Mb
Lumion6 使⽤エフクト 太陽 サウンド ボリューム日光 イン・アウト 雲 飛行機雲 太陽の状態 光拡散 飽和度を選択 タイトル
動画レンダリング時間 個別のデータによる(30~120分)
静⽌画レンダリング時間 2分程度

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

映像表現の技術としては高いレベルにあると思いますが、それがストーリーの構築に結びついていない印象です。解説文を読んだ上で細部まで見るとある程度伝わって来るのですが、映像だけではせっかく構想された挑戦的なストーリーを観客に伝達する表現になっていないのが、勿体無いかと思います。

改善ポイントとしては、1)欲張ってつけた「おまけ」演出を排除すること 2)変化の前後で何が違うかを明確にする ことの2点でしょうか。

平たく言いますと、原初の時代はより原初らしい記号、未来にはより未来らしい記号を提示するということです。

馬で原初の時代を表現されていますが、そこに未来的な建築物を置き、更にそれをカメラワークまで使ってフィーチャーしてしまっているので、作品の冒頭で観客としては「これは未来の牧場か?」というようにどう捉えるべきか迷い始めてしまいます。

また、トンネルを抜けた先も緑の豊かさがフィーチャーされた世界なので、時代を移動したことが非常に伝わりにくい印象です。

ここはやはり記号として、まずは原野に駆ける馬という表現をしっかりして、トンネルを抜け先ではまず、未来的な建築物をしっかり見せた上で、それが自然と共存していることを伝達するショット、という順序が、コミュニケーションとして必要と思います。

ガラスのトンネルで見える光景も、フォーカスが外れすぎて何が見えているのか判別出来ず、せっかくの「人類の軌跡」が良く分からないことになっているのが勿体無いです。

音楽、とても良いと思います。結構、弦楽器の音が生に近くてイメージに近い音楽を探すのは大変なものですが、これはフリー音源でしょうか、それともご自身で作られたのでしょうか?未来のシーンになったところでしっかり曲調の展開があるのも、演出的な効果が大ですね。

 
   
   
   
 

 

  作品33 須藤 悦秀様 株式会社東急設計コンサルタント
 

【伝えたいメッセージ】

毎朝、通勤電車から川の景色を眺めている。川沿いをジョギングしたり、家族と散歩するのは気分爽快 だ。一方でゴミの不法投棄や治安の悪さ、生活排水で川が汚されているため、環境の改善は重要なテー マである。本作品は将来、浄化された川で生息する魚の水族館を中心とした都市を表現した。未来の水 辺都市は、私たちの努力できれいな水と緑の環境を取り戻し、クリーンでサスティナブルな人と自然の 共存空間であることを願う。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      HP Z240
CPU       Intel(R)Xeon(R)プロセッサー E3-1225 v5 @3.30GHz
メモリ      16 GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro M4000
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Revit 2016
モデル作成時間      100時間
モデルデータサイズ    240MB
Lumion6データサイズ  330MB
Lumion6 使⽤エフクト  太陽 ムーン リフレクション 雲 霧 風の表現 ボリューム日光
レイヤーを隠す 移動 高度な動き スポットライトの色をアニメーション化 サウンド
被写界深度 レンズフレア 手持ちカメラ イン/アウト タイトル  神の光線
動画レンダリング時間    45分
静⽌画レンダリング時間   30秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

しっかりしたテーマがあり、それを活かす画も作られていると思います。

ただ、テンポやリズムが作れていないこと、そして、短い尺の中でテーマ以外のことを見せようとしてしまったために少し散漫になっているのが残念です。

例えば冒頭の桜吹雪から川へのショットはとても美しいショットで、カメラワークのスピードも疾走感があって素敵だと思いますが、カメラが揺れていることが効果を薄れさせていると思います(手持ち効果を掛けたのでしょうか)。

そして、せっかく気持ち良い疾走感を感じていたところで、丘の上でカメラが止まってしまい、更にフェードアウトするので、ここで見ている方の気持ちが一度切れてしまいます。

次のショットは駅のホームですが、これは「川」というテーマとつながらない、全体の中で特に機能を果たしていないショットと思います。

なかなか画としては良いショットですが、1分30秒という短い時間のムービーですから、このショットは省くべきではという印象です。

加えて、0:15から一度電車内を見せてカメラがパンし、窓外の川に焦点を当てる流れですが、カメラがパン→横移動というまどろっこしい動きをしてしまってテンポが悪いですし、川から最初焦点が逸れるので、ここも欲張らずに、1:31からの、窓外の川に視線がいく部分だけを使うのが効果的と思います。

0:22からも同様で、ランニング中の人々→川の組み立ての、最初の部分が不要と思います。

もっと言うならば、0:32の水中からカメラが浮上するショットはロケーションが同じになるので、インパクトの強いこちらのショットだけを採用すべきではと考えます。

0:40からの水面の白鳥も、最初に丁寧に浮かぶ白鳥をフィーチャーする必要はなく、既にカメラが水上を疾走しているところからショットを始めるべきです。

そんな風に、テーマと直結した「本当に必要な部分」を抽出していき、全体のスピード感やリズムをなるべく揃えることで、映像作品としての統一感が出て行きます。

各ショットはとても良いものが多いので、編集でしっかり削ったりしていけばもっともっと良くなる作品だと思います。

 
   
   
   
 

 

  作品34 貮枚田健太様、 古屋雅之様、白鳥加奈様、堀智朗様 株式会社 松田平田設計 総合設計室 建築設計部
 

【伝えたいメッセージ】

【既存オフィス建て替え計画の提案】 オフィス空間にボイドを配置することによって建物内部の機能拡張・改善を図りました。各部署間を相互に繋ぎ所員同士のコミュニケーションを活性化させるほか、効率的な自然換気を促す機能を有するメインボイドを執務空間の中心に設けました。今回提出した動画は周辺環境と建物、建物内部での結び付きを強く表現しています。またアクティビティの表現にも力を入れ、オフィスで働く様子が伝わりやすいシーン構成を意識しました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      HP
CPU       Xeon
メモリ      32GB
ビデオカード   NVIDIA GeForce GT
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Revit2014(japanese)
モデル作成時間   67.5時間
モデルデータサイズ   82.3MB
Lumion5.3データサイズ  130MB
Lumion5.3 使⽤エフクト 太陽、シャドウ、反射、ボリューム日光、二点透視、光拡散
動画レンダリング時間   10分程度
静⽌画レンダリング時間  1分程度

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

解説文を拝見すると、建物中心のボイドとその効果に焦点を当てるという意図をお持ちだったようですが、その為には全体を通じてボイドが認識出来るショットが少なく、また、ボイドの位置関係も非常に伝わりづらい構図の取り方になってしまっている印象です。

ボイドをフィーチャーする意味では1:18からのラストショットは直球で確実に伝わるショットですので、例えばですが、冒頭でこのショットを逆廻し(天から建物内を降下する)で使ってまずは観客にボイドを強く意識させ、その上で、必ずどこかにボイドがしっかり見える構図で組み立てていくと、演出意図が明確なムービーになったのではと思います。

また、ほぼ全てのショットについて、頭を0.5秒ほど削ると格段にテンポが良くなると思います。

全て移動ショットですが、カットの頭ではまだカメラが完全なスピードで動いていないため、カットが変わるたびにリズムが途絶えているためです。

そして、ムービーでは「音」も非常に強力なツールで、場の雰囲気を伝えるという意味では画よりも強い時があります。

音楽や環境音もぜひ、使いこなしてみて頂ければと思います。

 
   
   
 

 

  作品35 前田 哲哉様 東洋建設株式会社
 

【伝えたいメッセージ】

私のテーマは、『未来の通勤空間。』
サラリーマン生活28年。行きも帰りもいつも同じルートで往復3時間。 乗ってる車両も、乗車時間も、規則だだしく、いつも同じ。ホームに並ぶ人まで顔なじみ。 そんな毎日の、ちょっと未来の“あったらいいな”的な通勤電車の一コマを提案します。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      HP xw6600 Workstation
CPU       Xeon® プロセッサーE5405 
メモリ      8GB
ビデオカード   Nvidia Geforce-gtx980
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   Revit 2016 、MicroStation V8i
モデル作成時間   100時間
モデルデータサイズ   2GB
Lumion6データサイズ  233MB
Lumion6 使⽤エフクト   タイトル、インアウト、手持ちカメラ、2店透視
音楽、集団移動、レイヤーを隠す、レイヤーを表示、雲、雨、太陽の状態、水、神の光線Te
動画レンダリング時間   110分
静⽌画レンダリング時間   10秒x2=20秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

今回のエントリーの中では本当に数少ないセリフ付きの作品、楽しく拝見させて頂きました。

細かい文法など気にしない英語の字幕、素敵です(笑)。

字幕が非常に小さいので読むのに時間が掛かり、映像を愉しむ余裕が持てないのがちょっと残念です。昨今はウェブの小さい画面で見るのが主流ですので、それを踏まえて字幕のサイズを考えられたらベターかと思います。

セリフの字幕で表現なさっている事を、もう一声、映像だけで伝えるよう心がけられると、セリフも更に生きてより楽しめる作品になるのではと思います。

「いつも同じ繰り返しの通勤」というのがキーのコンセプトとのこと、例えばですが、全く同じ通勤風景のショットを何度も繰り返した上で、ある日主人公がアプリの開発を始め…というように編集を組み立てると、最小限の字幕セリフでストーリーを伝えることが出来ると思います。

あとは、主人公が座れるようになったのか、to be continuedではなくてエンディングを知りたかったです(笑)。

 
   
   
 

 

  作品36 由良 ゆかり様
 

【伝えたいメッセージ】

「未来の居住空間」2060年 夏 ハワイ。オアフ島に建つ何気ない普通の住宅??
将来こんな風になったら楽しい人生になりそう。。。。とイメージしストーリーにしました。 これまでLumionをまったく使用した事がなく、今回のコンペが初めての作品となります。 操作を調べながら、トライ&エラーしながらの製作となり、作品をつくるというよりも、とりあえず完成させたという感じです。稚拙な作品ですが、 お楽しみいただければ幸いです。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      HP Z820Workstation
CPU       Intel®Xeon®CPU E5-2630v2 @2.6GHz(2プロセッサ)
メモリ       64.0GB
ビデオカード    NVIDIA Quadoro K4000
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  3dsMAX2014
モデル作成時間     3dsMAX:10日間位
モデルデータサイズ   3dsMAX:145MB
Lumion6.0データサイズ   256MB
Lumion6.0 使⽤エフクト  リフレクション, アナログカラーラボ、神の光線、二点透視、ホライゾン雲、雲、太陽、飛行機雲、ビネット

動画レンダリング時間   9時間40分 (1920×1080pix)
静⽌画レンダリング時間  30秒  (1920×1080pix)

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

楽しく、夢のあるコンセプトですね。テロップを多用されていますが、ほぼ、文字で説明しなくても映像だけで伝わる内容と思いますので、なるべくテロップは減らされてはと思います。

文字は強いですからどうしてもそちらを読んでしまい、映像から注意が逸れますし、文字に書かれている以上の想像が膨らまなくなってしまいます。

一番のポイントとなる箇所が「家が飛ぶ」瞬間だと思いますので、そこを最大限に活かすには、もしかしたら前半部分ではカメラを動かさず、固定ショットで見せておいた方が、家が飛んでからの躍動感とコントラストがつけられるかも知れません。

また、家が「飛んでいる」表現が本作の肝だと思いますので、そのシーンでは頑張って、家の外に見える風景を動かして欲しかったところです。

加えて、家が京都に着いたということが明確に見られるショットが無いのが惜しいです。

移動をグーグルマップで表現するという反則ギリギリ(笑)のやり方は、最小限の手間でしっかりと機能を果たしていると思います。

 
   
   
 

 

  作品37 武田 佳子様 慶応義塾大学 環境情報学部
 

【伝えたいメッセージ】

未来では人工的な島を作り、そこにはスタジアムが設置されてあり、水中競技や陸上競技 ができる場所がいくつか設けられている。いわばスタジアムアスリート・観戦客専用の島 だ。その中でも来場者全員が楽しめるように、子供たちには公園、カップルや家族づれ、 友人たちとはゆったりビーチでリラックスもできる空間になっている。未来ではこういう 「専用」の島が増えていて、海にも交通整備ができるのもそう遠くないのかもしれない。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      HP Inc. (HP Z240 Tower Workstation)
CPU       E3-1280 v5 @ 3.70GHz
メモリ      32.0GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro M4000
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  Rhinoceros
モデル作成時間       2時間
モデルデータサイズ   56MB+17.5MB+591MB
Lumion5.3データサイズ  130MB
Lumion5.3 使⽤エフクト Fade in/out, Sun, Analog Color Lab, Volumetric Sunlight, and Vignette

動画レンダリング時間    6.5時間
静⽌画レンダリング時間   15秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

意図した情報や感情を映像で伝達するには、構成と演出技術に目的を持って使用することが必要です。

CGだといろんな技法が物理的制限なしに使えるので、それらの技法を使ってみることが目的になりがちですが、まずは、ひとつひとつのショットについて「このショットで何を伝達するのか」をご自身の中で明確にしてみると、焦点のあった映像作品になるかと思います。

「スタジアムアイランド」という明確で伝えやすいテーマがあるのに、各ショットの表現意図が明確でなく、ただ単にカメラの視点がウロウロして、何を見れば良いかが分からず、驚くくらいそれが伝わらないことになってしまっているのが勿体無いです。

例えば、ショット1ではバスで到着するお客さん達、ショット2では満員のスタジアム、ショット3ではスタジアムが幾つも林立する島の全体像、というようにそれぞれのショットの機能を明確にしていけば、カメラの動かない3ショットだけでも武田さんの意図したテーマが伝えられると思います。

そして、そこから、よりエンターテイメント性をもって見せるにはどうカメラを動かすか等を考えていかれたらよいのではないでしょうか。

演出意図の無い演出として非常に気になるもののひとつがVignetteの使用です。

意図的に視野を狭くすることで観客が「見えない部分を気にする」ようになる効果があるエフェクトで、ホラー映画のように観客が「見えないストレス」を楽しめる内容に適しており、本作には逆効果かと思います。

「なんとなく映画っぽく見える」という感覚だけで使う方がいらっしゃいますが、そういうことではないのです。

また、音も大事です。スタジアムと周辺には独特の音が沢山あると思います。

次回は是非、環境音も効果的に使ってみて下さい。

 
   
   
 

 

  作品38 後藤 文昭様 アルス3DJAPAN
 

【伝えたいメッセージ】

砂漠の中で快適な環境を維持できる蟻塚を模した循環型のエコタワー の構造モデルです。地下の一定の気温・湿度と地熱を利用し屋上から入る 風と温度差を利用して自然で優しい室内環境を作り更に温泉を利用した エコタワーです。また、先々CIMへの活用を前提に広域な地形と1,800m の橋に工事状況を配置してみました

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名    ドスパラ-レイトレック LT
CPU     インテル Core i7-4790
メモリ    16GB
ビデオカード GeForce GTX 960
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト  SketchUpPro2016
モデル作成時間   30時間
モデルデータサイズ  50MB
Lumion5.3データサイズ  134MB
Lumion5.3 使⽤エフクト 集団移動・太陽

動画レンダリング時間   31分
静⽌画レンダリング時間  5秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

この建築物の模様というか曲線の組み合わせは、どういうカメラワークで撮っても楽しく見られますね!せっかくディテールも全体像も両方、ビジュアル的に魅力的な対象ですので、最初から全体を見せてしまうのではなく、ディテールのショットから始めることで受け手に「この建物の全体が見たい」と思わせてから全体像の分かる引き画にという組み立てにしたら更に良いかも知れません。

それから欲を言えばですが…解説文を拝見すると「蟻塚を模した循環型のエコタワー」「地下の気温・湿度を利用し」「温泉」など大変興味をそそられるコンセプトが詰まった建築物のようですので、それらの表現もぜひ見たかったです。

音楽のチョイスも、画のトーンやテンポとマッチしていてとても良いと感じました。

 
   
   
 

 

  作品39 武藤真理子様・三谷繭子様 慶応義塾大学
 

【伝えたいメッセージ】

この作品は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの一角、静かな林のなかにたたずむ研究 室棟「森アトリエ」の周辺を、ルミオンを活用して普段の姿から大きく作り替え動画化し たものです。研究施設は、未来、人々の喜びを形作っていく重要な機関です。研究施設の 未来の姿は、潔癖で無機質に隔離されているのではなくむしろ、光や喜びに溢れた有機的 な空間であるべきなのではないでしょうか。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      HP Z240 Workstation
CPU       Intel(R)Xeon(R) CPU E3-1280 v5 ` 3.70GHz
メモリ      32.0GB
ビデオカード   NVIDIA Quadro M4000
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフ    Rhinoceros
モデル作成時間      10時間
モデルデータサイズ    9.20MB
Lumion6.5データサイズ 452MB
Lumion6.5使⽤エフクト Titles Sounds In/out Foliage wind Bloom Watercolor

動画レンダリング時間   24分
静⽌画レンダリング時間  32秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

興味を持って森アトリエの画像を検索してみましたが、とても素敵な学びの場ですね。こういった場所で勉学に励むことが出来るのを羨ましく思います。

その森アトリエを「光や喜びにあふれた有機的な空間」として描くのが本作のテーマとのことですが、残念ながらその目的が果たせている印象がありません。

周辺の木々花々はとても素敵で有機的なのですが、建物自体の描写がこの上無く無機質なのが原因と思います。

映像を作品にするのはやはり人間の描写ですが、ここには一切、人間を感じる表現がありません。

必ずしも人間自体を見せなくても、人間を感じさせる方法はいろいろあります。

例えば、やり方によってはカメラワークだけでも人間を感じさせることが出来ます。

分かりやすい例としては、カメラ自体を「主人公の視点」としてしまう、等です。木陰で休む「誰か」の視点でアトリエを眺めたり、建物の中から外の景色を眺める「誰か」の視点だったりをコラージュしていっただけでも、かなり人間性を感じさせられるものになったと思います。

そういう意味でも、カメラワークの粗さが非常に気になってしまいました。

人間は、例えCG空間であっても、物理法則を無視したカメラワークをするとなかなか感覚がついていかないものです。

カメラを動かす基本はやはり、人間が歩く速度だったり、空中移動をするにしても、ヘリコプターだったりドローンだったりが無理なく撮影出来るスピードの範囲で動かさないと、視覚がついていきません。

作り手はどうしても、自分が見せたいものを見せることばかり考えがちですが、受け手が受け取って噛み砕くスピードや咀嚼しやすさを考えないと、独りよがりなものになってしまいます。

「有機的」がテーマの本作でそれではとても残念だと思います。

そして、こういったテーマなら、音の使い方ももっともっと繊細である必要があったと思います。

自然、喜び、有機的、というテーマを現す音が、本来この空間には沢山あるはずです。

 
   
   
 

 

  作品40 池田 光様 慶応義塾大学
 

【伝えたいメッセージ】

未来のスタジアム空間をイメージしました。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名   macbookpro(Retina, 15-inch, Late 2013)
CPU    2.3 GHz Intel Core i7
メモリ   16 GB 1600 MHz DDR3

■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト   rhinoceross+grasshopper
モデル作成時間   10時間
モデルデータサイズ   142.2Mb
動画レンダリング時間   1h15min
静⽌画レンダリング時間  3min

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

映像作品として成立することを目指したムービーで無いようですので、評価しづらいですが…。

スピードも含めたカメラワーク、光の使い方は、この建築物の見せ方として適切だと感じます。

ひとつ言えば、冒頭、もっと人物に寄ったアングルから引き始めた方が、オープニング感、そして人間的な印象、更にはサイズ感が感じやすくなったのではという気がします。

このスタジアムをどういうものとしてプレゼンテーションしたいのかが分からないのでコメントが難しいですが、荒野に配置してこういった見せ方をすることがスタジアムとして魅力的に感じさせることに繋がるのかについては少々、疑問に思うところです。

 
   
   
 

 

  作品41 堀田 憲祐様 合同会社ぽ
 

【伝えたいメッセージ】

東京駅のすぐ前に仮設の納涼プールを作ります。ヒートアイランド現象で都心は熱い ですね、学生もサラリーマンもオバアチャンもみんな暑い中頑張っています。 蒸散効果で周辺の気温もさることながら、気分も冷えたらいいなと思いました。  建築的にはうねる屋根によって適度な影をつくり、またこの上部はデッキにもなってい ます。材料は木を利用し、気分的になごめる空間を意識しています。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名      Macbook Pro
CPU       i7-4960HQ, 2.6G
メモリ      16GB
ビデオカード   GeForce GT 750M
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト ライノセラス
モデル作成時間   1時間
モデルデータサイズ   37MB
Lumion6データサイズ  14MB
Lumion6 使⽤エフクト   色々

動画レンダリング時間   2時間
静⽌画レンダリング時間  2分

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

東京駅前に納涼プール、いいですね。そこで泳がないにしても気分的にすごく涼しくなれそうです。

しかしながらこのムービーではその「涼しさ」が伝わって来ないのが勿体無いところです。

まず冒頭、照りつける太陽から地上に降りてくるというのは非常に適切な導入だと思うのですが、そこでカメラが直接プールに降りて来ず、ビルの谷間をしばらく飛んでいるのが、せっかくのモンタージュ効果を損ねています。

照りつける太陽→ブルーにきらめく水面、と繋がれば、そのコントラストでプールの冷たさがしっかり表現出来るはずです。

また、音の使い方にも気を配っていらっしゃるのに、テーマを伝達するのに音が足りていないのが大変勿体無いです。

照りつける太陽のシーンにも、交通の雑踏音だったり、蝉の声(東京駅付近ではリアルで言うと聞こえなくても)だったり、暑苦しさを表現する音があって、そしてカメラがプールに降りてきたら涼し気な水の音、というような、テーマを表現する音があったら格段に涼しさが伝わっていたと思います。

ムービーの中間以降、カメラがジェットコースターにでも乗っているかのように、空中を行ったり来たりしますが、これは観客が見たいものを見られず、且つ余計な情報が沢山入ってくることでテーマが何かということからどんどん注意が逸れて、非常に逆効果になっている印象です。

一度「灼熱」の表現をしたら、あとはプールのディテールをしっかり見せていくことで「ああ、こんな空間があったらいいな」と思えたはずです。

建築物自体の構造もユニークですし、内部から丸窓を通じて空を見上げるようなアングルも欲しい気がします。

エンディングがぶつ切りで終わるのも残念です。CGで一番ありがちなのが、カメラを動かすのが楽しくて意図も意味もなくやたら動かしてしまうパターンですが、まさにそこにはまってしまっている印象です。

テーマも要素も良いものがあるので、とにかく「テーマを明確に意識して打ち出した構図と編集」を頭に、再度編集してみてはいかがでしょうか?

 
   
   
 

 

  作品42 安田 剛様 有限会社 シグマ建設
 

【伝えたいメッセージ】

「未来の耕す住空間 ~ Future Cultivate Housing Space ~」
近年、都市部から田舎に移住して農業に従事する生活を選択する人々も増えてきている。某都市中心部の隣接スペースを仮想の立地としてひな壇状の建物に「耕す」空間を付加した都市型住宅を構築する。都市と田舎という二極化したライフスタイル以外の選択肢として都市部で生活しながら「耕す」という行為を通して新しいコミュニティや生活スタイルが創出できる住空間を提案します。

【詳細情報】

■パソコンスペック
機種名    OZZIO MXシリーズ
CPU     インテルCorei7-4770プロセッサー
メモリ    16GB(8GB×2)
ビデオカード GTX 960 2GD5T OC
■モデルデータ情報
モデリング使⽤ソフト Google SketchUp 8
モデル作成時間   約15時間
モデルデータサイズ 約64MB
Lumion5.3データサイズ  約760MB
Lumion5.3 使⽤エフクト イン・アウト、集団移動、太陽の時刻、神の光、雲のボリューム、被写界深度、ノイズ、オブジェクトの移動
動画レンダリング時間  約8時間
静⽌画レンダリング時間 約20秒

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

「耕す住空間」というコンセプトも、それを具現化した建築物のビジュアルも、どちらもユニークで魅力的と感じます。

しかし、焦点の絞れていないカメラワークが主な原因で、それらが観客にしっかり伝わり切れていない印象です。

演出以前の問題として、視認性が低いと、観客が見るべきものを見られません。

本作ではカメラの移動スピードが速すぎて、対象物をハッキリと見ることが出来ないのが大きな問題です。

また、レンズの向いている方向があまりに動くため、同様に視認性を大きく下げてしまっています。

視認性という意味では最初のイメージカット3つも同じで、汚れたフィルム風の効果が強すぎて、棚田の映像だということが分からなくなってしまっています。

イメージカットから入るというアイデアはとても良いと思いますので非常に勿体無いです。

カメラの動く速度は人の歩く速度なり、ドローンの飛べる速度なりを限度としてゆっくりめに動かし、カットの中で必要最小限の部分だけを残すようにすると格段に見やすく、そしてテーマが伝わるようになるはずです。

1:15〜1:29の棚田をナメていく移動ショットは、スケール感とビジュアルの面白さがありとてもいいと思いますので、まず、そのショットの前半部分(カメラがパンをしているところ)はバッサリ切ってしまい、ナメの部分だけにした方が効果的だと思います。

また、せっかくの良いショットで、途中タイムラプスで夜にしてしまっているのも勿体無い気がします。

最後のプール部分まで昼間のままで良いのではないでしょうか。全体に「出来る効果や技術は全部入れ込んで試してみよう」というスタンスを感じるので、それを我慢して、テーマに沿って必要な効果・技術だけを使っていくことでかなり良い映像作品として成立するようになると思います。

また、音の使い方にももう少し意識を向けられてはと思います。

都会の喧騒、交通の騒音などと、棚田上の静けさや水音などがコントラストとして聞かせられると、相当に雰囲気が伝わると思います。

 
   
   
 

 

  作品43 米田 稔様  ガネット株式会社
 

【伝えたいメッセージ】

未来大学ではテレビ会議システムを通じてオフィス街、海外、リゾート等、様々な場所にいる学生と同じ授業を受けています。
学生だけでなくビジネスマンや休暇をとっている人、海外出張でも授業を受けられます。

【詳細情報】

Dell  Precision 5510
Intel® Core™  i7-6820HQ CPU 2.7GHz
メモリ32GB
64ビットオペレーティングシステム

【動画】

           

【静止画】

 

【栗村氏からのワンポイントアドバイス】

明確で伝わりやすいコンセプトをベースに作られたムービーと思いますが、編集や人物、ロケーション周りの演出が多少、見る方に混乱を招きやすいものになっているため必ずしもコンセプトが伝わっていない印象です。

冒頭で「未来大学」の看板を出した学校らしき建物に寄っていくカットは、オープニングとしてとても分かりやすく良い気がします。

その後の一連ですが…まず、各場所で教室内の見た目がほぼ一緒なので、それが別場所なのか、同じ教室の別の日時なのかの認識でちょっと混乱します。

映像演出的にも、カメラワークの基本は「見せたい対象に向けての移動」ですので、「教室の全体像→教壇の先生」という現状の動きだと、【先生】に何か意味を持たせたいのかと受け取ってしまいがちです。

多くの【生徒】が授業を世界中で受け取れる、というのが見せたいストーリーだと思いますので、それであればカメラワークは「教壇の先生→教室の全体像(生徒達)」というのが適切です。

加えて、世界各国で同じ授業が受けられるという「繋がっている」感覚が重要と思いますので、そうであればカメラワークも一連を通して同じ方向、同じスピードでシームレスに繋げるのがベストのはずです。

そうやって組み立てるのが難しければ、逆にカメラは動かさず固定ショットでモンタージュしていった方が、各ショットの間に繋がりを感じやすくなります。

またもう一点、本当なら、各地の教壇に立っている先生達が後ろのスクリーンに映っている、という方が状況が伝わりやすい気がしますが…これは何か意図がおありだったのでしょうか?

加えて蛇足ではありますが、スクリーンに投影されているのは全員白人教師、教壇上は全員黒人、ということにされた意図も伺いたいところです。

昨今こういった配置はかなりセンシティブですので、誤解されやすい表現は避けられた方が良いかも知れないと感じました。